作品紹介
【監督】石川慶
【出演】伊藤英明/新木優子/水間ロン/ジアッブ=ララナー・コーントラニン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】人類が宇宙に移住するようになった2200年が舞台。宇宙の高級レジデンスに住むナオキとマユミは、理想的な夫婦で、それぞれナオキは研究、マユミは陶芸をする平穏な生活をしていましたが、マユミにはとある秘密があった。
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やはり伊藤英明感があり、ちょっとサイコパスな感じも
石川慶監督は、大学では物理を学んだあと、映画監督を目指し、ポーランドに留学をし、演出を学んでいます。帰国後は、ドキュメンタリーやCMを制作し、2017年『愚行録』で長編映画デビューをしています。
伊藤英明は、1993年第6回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリとなり、CMなどで活躍後、テレビドラマ等で活躍しています。2000年『ブリスター!』で映画初主演をし、2006年『LIMIT OF LOVE 海猿』で人気となります。愚直で個性的な役が多く、むしろその真っ直ぐさに魅力のある俳優です。
新木優子は、小学校5年生のときにスカウトされ、モデルで活動をしています。2008年『錨を投げろ』で映画初出演をしています。その後、テレビや映画など幅広く活躍している女優です。
物語は、西暦2200年、宇宙ステーションで暮らすナオキとマユミは、陶芸と研究で平穏な生活をしていましたが、マユミはアンドロイドであることで展開していくストーリーです。
序盤から、宇宙ステーションと陶芸がカットバックするシーンが続き、いまいち状況がわかりにくいのですが、タイトル後に、宇宙ステーションで陶芸をしている事がわかり、世界観がSFなところであるのがわかります。
マユミは記憶がなくアンドロイド化していることがわかってきます。マユミ自体の視点で描かれていくところもあり、なんとも言えない感じの物語感があります。
ナオキは、マユミを妻としていましたが一番美しく幸せなときを取り戻すために、マユミをアンドロイドとして、何度も理想を作り出していこうとしてきたことが徐々にわかってきます。
このあたり、やはり伊藤英明感があり、ちょっとサイコパスな感じもはらんでいます。
マユミの記憶が不確かなのもその理由であり、何度も記憶を調整しているために、タイトルの「不都合な記憶」が効いてくるところでもあります。
「あなたの求めているマユミなんてどこにもいない」
映像的には美しいのですが、内容自体は伊藤英明らしく、やはりちょっと普通ではないところがわかります。
登場人物が少ないので、物語は理解しやすいのですが、反面、ちょっとテーマ自体が物足りないところもあり、もうちょっと内容をコンパクトにまとめるか、サイコパスなところは控えめのほうが良かったのかもしれません。
似たような作品に、「パッセンジャー」がありますが、こちらは、サイコパスというよりも、主人公のやってしまったことを取り繕っていく内容でもありますが、宇宙で限定された環境で過ごしていくシチュエーションストーリーとしては、同じような空気を感じます。
なにより、新木優子は美しかったところもあるので、新木優子の美しさと、伊藤英明のちょっとまともに見えてやはりどこかぶっ飛んでるところを観るには良いのかもしれません。
予告編
映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」【TBSオンデマンド】