作品紹介
【監督】富名哲也
【出演】小松菜奈/松田龍平/大竹しのぶ/片岡千之助/石橋静河/田中泯/内田也哉子/森山開次/辰巳満次郎/
【あらすじ】主人公の女は、佐渡島の金山跡地で目覚める。記憶を失っていることで、清掃員のキイという女性に助けられ、ミドリと名付けられる。その後、その場所で清掃員として働き始めるが、警備員のアオと出会い過去を知っていく。
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物語としての完成度は良さそうですが、細かいところは示されていないのでわかりにくいところはあります
富名哲也監督は、2018年『ブルー・ウインド・ブローズ』で初長編映画監督となり、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門とBerlinale Goes Kiezに選出されています。2024年「わたくしどもは。」が長編2作目となり、第36回東京国際映画祭コンペティション部門にてワールドプレミアとして上映されています。
小松菜奈は、モデルとして雑誌で活躍後、中島哲也監督の「渇き」で 映画デビューしています。2016年にはシャネルのブランドアンバサダーを務めたことのある女優です。
松田龍平は、父親に松田優作を持ち、1999年『御法度』で大島渚監督からの直接要請がされ、一度は断りながらも、見事、主演を演じきって俳優デビューをしており、尊敬していた浅野忠信の作品に影響を受け、徐々に出演作を増やしてきています。主演でも脇役でもとても印象の残る俳優でもあり、『あまちゃん』でのミズタクで一般的な人気を博しながらも、一貫して仕事のスタンスは変わらないように見え、映画やドラマで出演していれば、安定の内容が約束されている、そんな不思議な俳優かと思います。
物語は、記憶を失った女性が、助けられた一家とともに生活をしていくうちに、記憶を失った警備員の男と出会い、過去と運命を知っていくストーリーです。
小松菜奈が出演していますが、最近は、あまり良い演技をしている感じがしないところもあり、結婚したことで、何かがかけてしまったのかなぁとも思います。
本作はオリジナル脚本の物語でもあり、富名哲也監督が、監督・脚本を手掛けています。また、江戸時代に佐渡金山で労働させられていた無国籍者が埋葬された「無宿人の墓」がアイデアともなっているようです。
登場人物ガ、ミドリ、キイ、アオなどと色の名前となっており、表現が抽象的なところもあり、死後なのか、現実7日も曖昧な印象を感じます。
松田優作が出演しているので、物語としての完成度は良さそうですが、細かいところは示されていないのでわかりにくいところはあります。
佐渡島で撮影されており、独特な雰囲気のある作品かと思います。