【監督】城定秀夫
【出演】十味/まるぴ/平井珠生/森ふた葉/カトウシンスケ/宇野祥平/中山忍/西村知美/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 追川めざしは、高校でいじめに遭っていたが、父の転勤で女子校に転校する。そこで、海釣り同好会「アングラー女子会」に入部させられ、そこで様々な人と触れ合っていく。
めざしの抱えている問題を一つひとつひとつ紐解いていくような流れ
城定秀夫監督は、ピンク映画やオリジナルビデオで助監督を務め、2003年『味見したい人妻たち』で映画監督デビューその後もピンク映画のみならず、多彩な作品を送り出している監督です。
十味(とーみ)は、ニコニコ動画に踊ってみた動画を投稿し、その後、モデル活動をしています。2023年「放課後アングラーライフ」で映画初出演初主演デビューをしています。
原作は、井上かえるのライトノベル「女子高生の放課後アングラーライフ」です。
物語は、高校でいじめられていた主人公が、都合により引っ越しをしたことで、とある部活に参加し、そこで新たなことにふれあいがあるストーリーです。
序盤から、いじめに遭っているめざしが描かれ、そのことで心になんとなくの闇を抱えてしまうことがわかります。
その後、高校を転校して別の学校に通うことで、いじめから逃れますが、対人恐怖症のようなトラウマもあり、新しい学校で、クラスメイトから屋上に呼ばれますが、当然、またいじめに遭うとも想像してしまいます。
「めざし」という名前がこの学校ではクラスメイトに注目され、「しいら」という子がいたことで、海釣り同好会「アングラー女子会」に誘われることとなります。
「地獄のチンチロ、ざわざわっ」
って、これは某漫画のアングラな世界なギャグなんでよね。
ここまで見て思うのが、本作は、「サマーフィルムにのって」をちょっと思い出すなぁというところがあります。
海釣り同好会「アングラー女子会」ではメンバーが4人となり、釣りを通じて徐々に仲間となっていくわけですが、めざしの過去についても仲間が気にします。
本作の救われるところは、ベタに陰湿な流れとならず、アングラー女子会の3人のいいヤツ感が心地よいです。良い子というわけではなく、仲間想いという点でのところであり、多くの人が学生時代の仲の良かった友人とかのとつながりを思い出す感じです。
めざしの抱えている問題を一つひとつひとつ紐解いていくような流れでもあり、観ていて心地の良い作品です。