【監督】渡辺一貴
【出演】高橋一生／飯豊まりえ／長尾謙杜／安藤政信／美波／池田良／前原滉／中村まこと／増田朋弥／白石加代子／木村文乃／
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 岸辺露伴は、青年時代に出会った女性から、「最も黒い絵」の話を聞き、その後、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることから、その絵を見に行く。
一応予備知識がなくても鑑賞できるのですが、中盤以降、画面が暗かったり、理解の難しいところも
渡辺一貴監督は、NHKでドラマを制作してきており、「龍馬伝」「平清盛」「おんな城主直虎」などの大河ドラマをはじめ、多数のドラマを制作し、2020年「岸辺露伴は動かない」を手掛けています。2023年「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」で映画監督デビューをしています。
高橋一生は、1990年『ほしをつぐもの』で映画初出演をしており、その後演劇や声優などで活躍するようになりましたが、端役が多かったのですが、数年前からやっと主演クラスの作品で目立つようになってきています。なお、スタジオジブリ作品「耳をすませば」では、主要キャラクター・天沢聖司の声優を担当しています。
飯豊まりえは、2008年「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、モデルとして活躍します。その後、『ニコ☆プチ』の姉妹雑誌『nicola』などを務め、2012年からは、俳優としても活動しており、多彩な活動をしています。
物語は、主人公の漫画家 岸辺露伴がとある青年時代の思い出から、フランスのルーブル美術館に所蔵されている「最も黒い絵」を見に行きますが、そこで「最も黒い絵」の秘密に迫っていくストーリーです。
序盤から、「最も黒い絵」の話があり、そのエピソードが、岸辺露伴の昔の思い出であることが描かれます。
「最も黒い絵」にはちょっとした曰くがあり、そのことに関連してとある絵を手に入れますが、そのこともふくめて、「最も黒い絵」のことでトラブルに巻き込まれていきます。
本作は、テレビドラマの「岸辺露伴は動かない」の映画版ということもありますが、雰囲気が独特な印象で制作されており、映画版でも、テレビドラマ版と遜色なく展開していきます。
なお、原作マンガは愛蔵版サイズのフルカラー漫画であり、カラーの使い方も非常に印象的で完成度の高い漫画になっています。単行本サイズで発売したので、読みやすい方を買うのが良いです。
漫画版と同じ展開となっているので、原作を知っている人には難なく観られます。
岸辺露伴の若い頃の話が前半であり、中盤以降は、ルーブルでの話となっていきます。
一応予備知識がなくても鑑賞できるのですが、中盤以降、画面が暗かったり、理解の難しいところも出てくるので、もうちょっと楽しめる感じのほうが良かったのかもしれません。
多少追加要素がありますが、全体的にはホラー・ミステリーの要素でまとめられた作品でもあり、気軽な気持ちで観るのはあまりおすすめしません。
