【アニメ】「新世紀エヴァンゲリオン〔1995〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【声優】
【個人的評価】

【あらすじ】得体の知れない敵らしき「使徒」と対決するために開発された「汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン」に乗る主人公「碇シンジ」の心の葛藤と成長を描いたロボットアニメ。

新世紀エヴァンゲリオン Blu-ray BOX STANDARD EDITION

精神状態が良好の時に見ないと落ち込んでしまう恐れがあるので注意

1995年10月4日から1996年3月27日まで全26話にわたりテレビ東京系列で放送された連続アニメ作品ただし、TVアニメでは25、26話の難解さが波紋を呼び、1997年に映画用アニメとして完結した。こういったいきさつに関しては、アニメ「伝説巨神イデオン」に通じる所がある。

ロボットアニメとは言いつつも、過去にあまり例を見ないロボット描写であり、リアルを追求しているように見えるが、主人公の乗るエヴァンゲリオンは生物兵器の部類にあたる。「機動戦士ガンダム」の兵器としての扱い方とはちょっと違うメカ描写である。そのため、時にエヴァンゲリオンは「暴走」したりしてしまう。

メカアクションもさることながら、組織の中に蠢く陰謀等もストーリーに大きく展開し終盤では「人類補完計画」という伏線があらわになる。

かなり複雑なストーリーで夕方に放送されていたとは思えない描写や人間関係を描いているため、一言では説明できない。

という事で、「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」ときて大きな転換を見せたメカものアニメとしての一つの変革を成し遂げている作品。

CGを駆使したデザインも秀逸な物が多く、TVドラマなどにも大きな影を落とした。

例として「踊る大捜査線」「ケイゾク」などはまさに影響を受けていると言って過言ではない。かといって、エヴァンゲリオンの作品自体も過去の作品からの影響が随所に見られる。

例として「の映画のタイトルの文字組み」「ハーラン・エリスンの著作 世界の中心で愛を叫んだけもの」「犬神家の人々の死体」「登場人物の名前は戦艦からの引用」など。過去の作品からの引用としても、劣化コピーにはならず一つの作品として成立させた(?)功績は大きい。

結末等に関しても賛否があり未だに話題性がある所も、作品の奥深さと計算高さを感じる。

庵野秀明監督曰く、「私の悩みをみんなに共有してもらい一緒に悩んでほしかった」ということらしい。

ストーリーに厚みを与えたキーワードも数多くちりばめられ、個人的には「ツインピークス」的感覚があった。

アニメとしてはかなり凝ったオープニングを作成していて、キーワードを随所に詰め込んだ細かいカット割りの映像はアニメと言っても馬鹿にできない完成度がある。

やはり個人的に15話以降の展開が好きである。ただし、心の中に入り込んでくるような話になっていくので、精神状態が良好の時に見ないと落ち込んでしまう恐れがあるので注意。

当時、制作状況の遅延から、画面が動かないシーンや、原画のままでのシーンなどがあるが、演出が素晴らしいのか、あまり画面が動かなかったりしても充分に効果的なシーンを数多く産んでいる所も奇跡的な印象がある。

特に「最後のシ者との対峙シーン」「レイとアスカのエレベータのシーン」は素晴らしい。

10周年記念としてYahooが特集ページを組んでいる こちら

ハリウッドで実写版のエヴァンゲリオンの製作があるらしいが、正直やめた方がいいと思う。

エヴァンゲリオン以降、この手の亜流の作品が数多く製作されたが、どれも制作側の自己満足に終わっている物が多い所には落胆するしか無い。

予告編


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です