【監督】李闘士男
【出演】榮倉奈々/安田顕
【個人的評価】★★★★☆
【あらすじ】ごく普通の夫婦 じゅん と ちえ が主人公。とある日から、じゅんが家に帰ると、ちえが死んでいた。死んでいたというよりも死んだフリだった。それが何日も続き、様々な死に方をしていました。はじめは血まみれ程度だったのが、弓矢が刺さったり、ビニール袋をかぶっていたり、軍服を着ていたり。ワニに食べられていたこともありました。妻はどうしてほしいのか。そんな物語。
ツカミの死んでいる状態がエスカレートしていくところだけが見どころではない、良い映画です
・もともとは、2010年にYahoo! 知恵袋に投稿された質問から派生した話
・その後、書籍化などもされ、今回は実写映画化となりました。
・文章で読んでいたのとは違い、状況がそのままわかる実写映画なので、死んでいる描写には観ている側の想像力は必要ありません。
・その部分にこの奇妙な状況を楽しめるかの判断が変わると思います。
・実写映画の欠点となってしまいますが、やはり想像していた状況と異なる感じがあり、違和感がありました。
・救いがあるのは、榮倉奈々が思ったよりも家で帰りを待っている主婦がハマっていた点です。
・文章では、ちょっと天然系のイタイ人かとも思えますが、意外としっかりした面が見え隠れするところが良かったです。コレは想像では補えなかったところを実写化して理解しやすくなったところです。
・「行ってらっしゃいとおかえりなさいを言う人が一緒じゃないと困りますからね。」こういう言葉をかけてくれるところも、めんどくさい感じもしますが、後々出てくるネタバレを考えると違和感はありません。
・エンディング曲は、チャットモンチーの「I Laugh You」です。チャットモンチーのPVではここ映画のパロディとなっています。
・夫の安田顕視点が強い映画ですが、妻の行動に戸惑い、色々と悩んでしまうところには見ていてコミカルでもあり、平常心を保とうとする雰囲気もあり、安田顕だからこそ良かったのかもしれません。
・ツカミの死んでいる状態がエスカレートしていくところだけが見どころではない、良い映画です。