【アニメ】「スパイダーマン:スパイダーバース〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】ニューヨーク・ブルックリンを舞台にしたマーベル・コミックのスパイダーマンのCGアニメ。主人公のマイルス・モラレスは、頭脳明晰で名門私立校に通う中学生で、ある日、蜘蛛に刺されてしまいスパイダーマンとなってしまう。能力を十分に発揮できないなか、時空が歪む事件が起こる。その事件の直後、スパイダーマンが死んでしまう事件につながるが、異なる次元を通じて、様々なスパイダーマンが集まってきていた。

スパイダーマン:スパイダーバース(字幕/吹替)

見せ方と演出が面白いので、欠点でもなく、CGとアニメの使い方の新しい使い方とも思えます

・スパイダーマンといえば、1962年に描かれたコミックとして、有名なアメリカのヒーローマンガ。

・マーベルは、そのスパイダーマンを掲載したコミック雑誌で、他にキャプテン・アメリカやX-メンなどなど様々なヒーローが描かれています。

・2009年には、ウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され、傘下となっています。

・アメリカのコミック雑誌としては、その他に、DCコミックスがあり、こちらには、バットマンやスーパーマンが掲載されています。

・なお、DCコミックスは、ワーナー・ブラザースが筆頭株主となっています。

・スパイダーマンは実写映画も制作されていますが、アニメ映画作品としては、意外にも今回が初らしい。

・主人公は普通の中学生ながら、ふとしたことで、スパイダーマンとなるところから物語は始まり、始終、新米スパイダーマンのストーリーとなります。

・勧善懲悪な物語にはなるのですが、スパイダーマン自体が序盤で死んでしまうという展開は、ありがちなまでも、その後に続く展開としては、十分に惹きつける要素があります。

・異なる世界線からやってきたスパイダーマンたちとともに戦うという展開となり、その仲間たちに妙味があります。

・CGアニメで有ることを逆手にとった手法として、世界観をあえて追求しないことで、それぞれの破綻する要素を破綻させない観せ方としているところが素晴らしいです。

・また、コミックを意識した演出も多様しており、今まで見てきたアニメとはちょっと異なる雰囲気があります。

・コミックをそのままアニメしたらどうなるのか?というところをうまく落とし込んでいるところ非常に評価できます。

・日本のアニメではなく、アメコミでこういうことを行ったことには、非常に興味深く、アニメの表現方法を更に押し進めたように思いますし、日本のアニメでは達成しにくかったところかもしれません。(※似たような演出の日本アニメのあるといえば、あるのですが・・・。)

・登場する6人のスパイダーマンの特徴も個性的であり、CGアニメながら、異なる描き方のキャラクターを同時に登場させており、平面アニメのキャラクターも違和感なく織り交ぜている点が面白いです。

・一見すると、この画風の振れ幅の広さに破綻するようにも見えますが、意外としっくりきます。

・問題なのは、物語のモチベーションが中盤までしか持続していないようにも感じるところであり、終盤の展開の緩急の付け方は面白いのですが、どうもワクワク感が足りなかった気もします。

・CG作り込みについては普通なのですが、見せ方と演出が面白いので、欠点でもなく、CGとアニメの使い方の新しい使い方とも思えます。

・CGなので、背景や町並みがずっとワンカットで延々見せられるところはアニメでは難しいところですが、これも多くのシーンで多様されており、違和感を感じにくいところは良いところです。

・序盤では、破綻の無いような物語展開なので、多少退屈ですが、中盤からの加速がすごく、終盤は多少失速した感じもする内容ですが、総じて軽快な音楽と派手なアクションで救われている印象です。

https://youtube.com/watch?v=9xO8C5kJ_Uc

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