【洋画】「インサイド・マン2〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ウルス・レヒン/アクシャイ・クマール
【個人的評価】

【あらすじ】銀行強盗が連邦準備銀行を襲撃する。多くの人質をとって籠城する犯人グループの手口が以前の事件と同じ手口であることで、ニューヨーク市警の交渉人とFBIのエージェントは、事件解決の手口を模索し始める。

「前作が良すぎた」ということが再確認できる映画

マイケル・J・バセット監督は、イギリス出身で、2002年「デスウォッチ」で長編映画デビューしています。

アムル・アミーンは、イギリス出身の俳優で、2014年「メイズランナー」で注目された俳優です。

物語は、前作の事件の模倣犯の可能性があるという接点から、前作との関連性が出てきます。

とは言え、明確なつながりが強いわけではなく、監督もキャストも変更されていることもあり、つながりは事件の経緯と手法というボンヤリとした接点となります。

前作の「インサイドマン」は、監督 、主演 というところであり、予算の取りにくい続編だったということはよくわかります。

反面、前作の良さも、キャストではなく、巧みな状況設定と綿密に仕組まれた伏線となっており、本作でもその感覚があります。

前作のキャストで、が登場していますが、なんとなく、「バックドラフト2」のような印象もあります。

序盤は事件の発生から、現場の状況が描かれますが、この部分にすでに仕組まれた要素が出てきます。

こういう「ギリギリわからない」仕込みがゾクゾクするところで、続編を意識させる点はあります。(※ストーリーに接点自体は希薄だけど。)

FBIとニューヨーク市警、犯行グループの三つ巴の状況が描かれ、特に交渉シーンには緊迫感と「なるほど~」と思えるような展開に引き込まれます。

前作ではさらに銀行側の人物が出てくるのですが、本作ではそこまで入り組んではいないです。

複雑に見える相関は、物語を進めるごとに明かになってくるので、難解のようでキチンと理解はできます。

中盤から多少どんでん返しなところも出てくるので、ストーリーの予測が斜め上に行くところも続編ならでは。

問題は仕組まれた要素が二番煎じな印象も受けてしまうのが残念。

前作の傑作さを、リバイバルしたような印象とも思えます。

有名俳優を多用していないことで、先入観が生まれないところは良かったのですが、やはり前作の巧妙なカラクリほどのインパクトが薄いのが残念なところです。

勧善懲悪なストーリーでもないので、カラクリを楽しむ内容で、映画の読解力を駆使して鑑賞をオススメする映画です。

前作よりパワーは落ちますが、「前作が良すぎた」ということが再確認できる映画です。

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