【日本映画】「殺さない彼と死なない彼女〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/恒松祐里/堀田真由/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 小坂れいは退屈な毎日を送っている高校生で、ある日クラスメイトの鹿野ななに出会う。彼女は常に「死にたい」という口癖があり、れいは「殺すぞ」ということが口癖だった。そんな2人が出会ったことで、起こる物語。

殺さない彼と死なない彼女

きっちりと情報を整理しながら観ると良い作品

・小林啓一監督は、TV版食いの制作を経て、ミュージックビデオやCM、テレビドラマを手掛け、2012年「ももいろそらを」で長編映画デビューをし、「日本映画の新鮮で革新的な監督の誕生」と評されています。

・間宮祥太朗は、中学生時代から読者モデルとして活躍し、2008年『スクラップ・ティーチャー~教師再生』で俳優デビューをしています。その後、2017年 『お前はまだグンマを知らない』で映画初主演をし、テレビや映画で活躍をしています。

・桜井日奈子は、2014年「岡山美少女・美人コンテスト」で「美少女グランプリ」に選出され、芸能界入りをし、2017年「ラストコップ THE MOVIE」で映画初出演しています。

・物語は、「ころすぞ」という主人公と、「死にたい」というヒロインを主軸に、毎日告白する子、好きがわからない子、派手な子と地味な子など極端に異なる言動の人々が登場し、そこで織りなす人間模様が描かれた作品です。

・もともとは4コマ漫画をもとにしている作品で、本作もそのテイストがあり、シーンはある程度ぶつ切りになっています。

・このブツ切り感が本作のポイントにもなりますが、人間相関を多少整理しながら観る必要があります。

・よくある高校生の学生生活を描いており、この内容からおおかたのストーリー展開は読めそうにも思いますが、興味深いのは、「殺すぞ」「死にたい」というような口癖が多い若者の会話。

・世間一般的に、「やばい」だけで会話ができてしまうという面白い実験が某テレビ番組行われたりすることもあり、ティーンネイジャーの会話の要点を省略しながらも、そのことが意外としっかりつたわっているというところもあり、このそれぞれの高校世の会話に妙な現実感があります。

・現実感を描いた作品のように見えて実はそうではないところがあり、やはり本作は創作であり、4コマ漫画という着地点があります。

・中盤以降でかなり想定とは異なる展開もあり、中だるみをうまく回避しつつ、高校生活をきっちりと描いているところが良いです。

・淡々とした展開が続く点がありますが、現実感を持つ創作という点で、メリハリがあるのかと思います。

・なかなか良さを伝えにくい作品ではありますが、決してダメな作品ではないです。

・きっちりと情報を整理しながら観ると良い作品です。

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