【監督】ピエール・サルヴァドーリ
【出演】アデル・エネル/ピオ・マルマイ/ダミアン・ボナール/ヴァンサン・エルバズ/オドレイ・トトゥ/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 イヴォンヌは、地元の警部の夫を無くした未亡人。ある日、夫が、アントワーヌという青年に罪を着せ、8年間収監させていたことを知る。イヴォンヌは、アントワーヌに事実告げずに彼を助けようとする。
映像的な韻の踏み方は小粋なところはありますが、ストーリー自体がちょっとパッとしないところがあり、その部分がモヤモヤしてしまう作品
・ピエール・サルヴァドーリ監督は、フランスの映画監督で、テレビドラマの脚本家を経て、1992年『めぐり逢ったが運のつき』で注目されます。俳優等しても活動をしていますが、監督作としては、25年で4本という寡作なところがあります。
・アデル・エネルは、2002年『クロエの棲む夢』で映画デビューをし、2007年『水の中のつぼみ』でセザール賞にノミネートされています。2013年『スザンヌ』2014年『ミリタリーな彼女』でセザール賞主演女優賞をそれぞれ受賞しています。コンスタントに作品に出演に出演しており、着実なキャリアの女優です。
・物語は、地元の頸部であり、夫でもあった旦那を亡くしてしまった女性が、とあることをきっかけに、旦那の汚職を知ってしまう。そのことで収監されていた男に良心の呵責を感じ、手助けをするストーリーです。
・序盤からエンドクレジットのようなものが流れ、オープニングシークエンスとなります。
・なお、オープニングタイトルまでの演出はちょっとカッコいいです。
・アントワーヌのはつみを着せらせてしまい、8年間の服役をしていたのですが、8年後に戻る場所にいた妻は、オドレイ・トトゥです。
・オドレイ・トトゥは、アメリのときの印象とはやはり変わってしまっており、ちょっと残念な気もします。
・序盤でイヴォンヌは、死んでしまった夫の汚職を知り、良心の呵責に苛まれます。
・中盤で、アントワーヌも罪を被せられてしまったことが気づいてしまいますが、犯罪グセが付いてしまっていることで、その行動が無軌道となってしまいます。
・序盤のシークエンスは何度か繰り返されるのですが、印象的なドアではあるので、わかりやすいところはあります。
・イヴォンヌはアントワーヌを手助けするために、陰ながら努力をしますが、いまいち、本作の視点がつかめない印象はあります。
・もともと、コメディ作品を手掛けてきた監督だけあり、本作もコメディ的なアプローチとは思えますが、ちょっと伝わりづらいところはあります。
・映像的な韻の踏み方は小粋なところはありますが、ストーリー自体がちょっとパッとしないところがあり、その部分がモヤモヤしてしまう作品です。