作品紹介
【監督】タイ・ウェスト
【出演】ミア・ゴス/エリザベス・デビッキ/サムニー/ミシェル・モナハン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 マキシーンは、凄惨な殺人事件から一人生き延びた女性。6年後、ポルノ女優と人気となり、ハリウッドスターが目前のとき、ハリウッドでは連続殺人鬼が凶行を繰り返していた。
むしろホラーよりもサスペンス的にまとめられているので
タイ・ウェスト監督は、2005年『The Roost』で監督デビューをし、2009年『The House of the Devil』が話題にもなります。俳優としても活動しており、監督や脚本家、俳優と多彩な才能がある監督です。
ミア・ゴスは、2013年「ニンフォマニアック」で映画デビューをし、その後、「サスペリア」「ハイ・ライフ」などに出演し、「X エックス」シリーズで話題となり、着々とキャリアを重ねている女優です。
物語は、連続殺人鬼による事件から唯一人生き残った主人公が、ハリウッドスターへの夢を実現していこうとしている中、ハリウッドで再び殺人事件が起こり、6年前の事件との関連が浮かび上がっていくストーリーです。
序盤から、マキシーンの子供の頃のホームビデオの映像が流れ、マキシーンの生い立ちが多少わかります。
そこから、成長したマキシーンがオーディションに参加しているシーンとなり、マキシーン主体のストーリーとなっていきます。マキシーンはオーディションで合格を確信し、そこからオープニングとなります。
本作は、1985年を舞台にホラー要素を踏まえた作品で、連続殺人鬼のナイトストーカーの紹介もあり、不適切な表現もありますが、『X エックス』『Pearl パール』の続編となっており、実質、『X エックス』の後日談となっており、時系列的には、「Pearl」→「X」→「MaXXXine」となっています。
過去作を観ていないと意味がわからないので、「Pearl」→「X」→「MaXXXine」の順番で観ると良いのですが、さすがに3作目では、狂気というところよりも、成功したいがための狂気というところでもあり、理解しがたい狂気というところではないので、ちょっとだけ怖さは感じにくいところがあります。
怖いというよりも、むしろ、マキシーン自体がカッコいい方向にキャラクターが振り切っているので、ホラーと言うよりもサスペンス感で全体ができています。
グロいシーンもあり、そこはタイ・ウェスト監督の演出ではありますが、過去作品からの伏線を回収していくところを思えば、むしろホラーよりもサスペンス的にまとめられているので良いのかと思います。
さらに続編を作れそうな気もしますが、仮に続編を制作した場合は蛇足にしかならないようにも思います。本作でしっかりと締めくくられているので、足りないところは、観た人がそれぞれ補完すればよいのかもしれません。
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