作品紹介
【監督】細田守
【出演】芦田愛菜/岡田将生/山路和弘/柄本時生/青木崇高/染谷将太/白山乃愛/
【あらすじ】主人公 スカーレットは、父を殺して王位を奪った叔父クローディアスに復讐を誓うが、失敗をして「死者の国」で目を覚ます。そこで現代の日本から来た看護師の青年と出会い、ともに旅をしていく。
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今回の作品もどのような仕上がりとなっているのかが気になります
細田守監督は、中学時代に劇場版『銀河鉄道999』や『ルパン三世 カリオストロの城』に影響を受け、アニメーターを目指し、スタジオジブリには採用されなかったものの、東映動画で原画や演出に携わり、1999年『劇場版デジモンアドベンチャー』で監督に抜擢され、2000年『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で高い評価を得ています。その後、2005年『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』を制作し、フリーの演出家となります。2006年『時をかける少女』2009年『サマーウォーズ』を制作し、ヒットを飛ばしています。その後は、スタジオ地図を設立し、コンスタントな映画製作に取り組んでいます。
芦田愛菜は、母親に進められ、3歳より芸能界デビューをしています。2011年「マルモのおきて」で人気となり、以降様々なメディアに登場しながらも、難関校でもある慶應義塾中等部に入学しています。
岡田将生は、中学2年のときに原宿でスカウトされ、一旦は断るも、のちに芸能事務所に所属し、デビューしています。その後、2007年「アヒルと鴨のコインロッカー」で 映画デビューをし、着々とキャリアを重ねています。2014年には、蜷川幸雄演出による舞台にも出演し、幅広い活動をしています。
物語は、父を殺され、王位を奪った叔父に復讐を果たすために戦いを挑むが、失敗をして「死者の国」で目を覚ます。そこには、仇である叔父のいることがわかり、復讐をしようとするが、現代の日本から飛ばされてきた看護師の青年と出会い、「生きるとはなにか」を考えていくストーリーです。
主人公は中世デンマークの騎士が戦う世界の人で、死者の国では、様々な死者がいる場所になっているのかと思います。現代の日本から来た青年も登場するということで、普通に西洋の話だけでなく、現代の話も織り交ぜた話になっているのかと思われ、復讐物語とは違い、なにか別の話でまとめられているのかと思います。
細田守監督作品は、「バケモノの子」以降から監督自身が脚本、原作、監督を行っており、「おおかみこどもの雨と雪」までは、脚本は「国宝」の脚本を書いた奥寺佐渡子が関わっています。
キャラクターデザインも初期の頃は、貞本義行が関わっていましたが、奥寺佐渡子と同じく、「バケモノの子」以降から関わりがなくなっています。
「バケモノの子」以降はまさしく細田守監督のオリジナル作品となっていますが、初期作品と比較するとイマイチ面白みに欠けるところがあり、貞本義行と奥寺佐渡子の存在は大きかった気もします。
とはいえ、「時をかける少女」での巧みな演出は、細田守監督の魅力でもあり、本作でも、その魅力が引き出せていればとは思います。
続編を作ることのない細田守監督ですが、本作も過去作品との関連もなく、予備知識は必要とせずに観られると思います。
絵柄が過去作品と比べて、独特なところがあり、「竜とそばかすの姫」をさらにリアルにしたような造形でもあります。
現代世界から来た看護師の聖は、2034年の渋谷がイメージとされており、映画公開時で考えると、約10年後の世界でもあります。
「竜とそばかすの姫」から4年ぶりの新作でもあり、細田守監督としては、ほぼ3年から4年で新作を発表しているので、今回の作品もどのような仕上がりとなっているのかが気になります。
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