作品紹介
【監督】塚本連平
【出演】笑福亭鶴瓶/原田知世/重岡大毅/上白石萌音/徳永えり/ぎぃ子/辻本祐樹/本多力/江口のりこ/瀬戸琴楓/白鳥晴都/くわばたりえ/笹野高史/安田顕/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 西畑保は、読み書きができない65歳。妻 皎子とともに暮らしていたが、読み書きができないことで再び勉強をする。

非常にストレートな物語でもあり
塚本連平監督は、テレビドラマの演出をしながらも、映画も手掛けている監督です。1996年「イグアナの娘」でテレビドラマ、2004年「ゴーストシャウト」で劇場映画デビューしています。
笑福亭鶴瓶は、落語家として活動をし、その後、テレビやラジオでも活躍しています。1976年「狂った野獣」で映画初出演をし、その後は独特なキャラクターで人気を博し、主演も脇役もこなす器用な俳優です。
原田知世は、「角川映画大型新人募集」で特別賞を受賞し、14歳で芸能界入りをしています。1983年『時をかける少女』で映画デビューをし、「角川三人娘(薬師丸ひろ子・渡辺典子・原田知世)」として人気となります。その後、『愛情物語』『天国にいちばん近い島』『早春物語』『私をスキーに連れてって』『彼女が水着にきがえたら』など多くの作品でヒットし、1990年以降は歌手活動も行っています。独特な雰囲気のある女優です。
撮影は奈良県奈良市や大和郡山市で行われています。本作は、2003年朝日新聞に掲載され、創作落語にもなるほどで実話をベースとした物語です。
物語は、読み書きができない主人公は、妻に読み書きができないことを隠しており、その事実がわかったことで別れを決断してしまう。その後、読み書きを覚えるために勉強をしていくストーリーです。
序盤から、朝4:30に目を覚まし、仕事に出かけていく保が描かれます。ポストにチラシが入っていますが、断水のお知らせが読めないことがわかります。
妻の皎子は、夫のためにお知らせの内容を読みますが、本作は、保が読み書きできないということでも一緒になって暮らしている展開となります。
保は寿司職人として仕事をしており、読み書きはできないながらも、寿司職人としてしっかりと店を繁盛させています。
読み書きができないというコンプレックスは、子どものころの生い立ちからとなるもので、そのコンプレックスを克服しようと学校で勉強をしようと決心していきます。
そこから、保の若い頃の話となり、読み書きができないことで、仕事もままならないところを寿司職人として雇ってもらえ、そこで真面目に働き、寿司職人としてある程度仕事ができるようになってから、寿司屋の大将から見合いを進められ、そこで、皎子と出会います。
読み書きができないということを保が引け目に思っているところがあり、どうしても肝心なところで読み書きができないこと隠してしまい、不器用なところがあります。
本作は、皎子と保の関係を中心に描かれており、保が昔、クリスマスにもらったラブレターを読めなかったことを隠していたことで、いつか皎子にしっかりと返事をしようとしていく展開です。
非常にストレートな物語でもあり、過去の話と現在の話を交互に描きながら、予想通りの展開で進んでいきます。
物語的には非常にわかりやすいので、ある程度気を楽にして観られる作品です。
予告編
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