【今週公開の新作映画】「シナリオ(2025)」2025年9月5日 公開情報と私感

作品紹介

【監督】ジャン=リュック・ゴダール
【出演】ジャン=リュック・ゴダール /

【あらすじ】ジャン=リュック・ゴダールが2022年9月13日に安楽死をする前に、用意していた映画です。

公式サイト

一つの時代の終焉を見届けるのも良いかと

ジャン=リュック・ゴダール監督は、映画評論家として活動後、1960年『勝手にしやがれ』で長編映画監督デビューをし、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しています。その後、『小さな兵隊』『女は女である』『はなればなれに』『アルファヴィル』『気狂いピエロ』『中国女』と数々の名作を制作し、ヌーヴェルヴァーグの旗手として世界的に知られる監督となっています。非常に多くの作品を制作していましたが、2022年9月13日にスイスにて91歳で安楽死をしています。

物語は、2022年9月13日に安楽死をする2年前から「シナリオ」という題名で作品を制作しており、その内容に従い、自発的な死を遂げた内容となっています。

内容の詳細は不明ですが、コラージュによる演出で18分間で内容をまとめています。

安楽死の数日前にシナリオを仕切り直し、2部作の映画として構想を変更していますが、今回上映される内容が完全なるジャン=リュック・ゴダールの作品となっているのかは不明です。

ジャン=リュック・ゴダール監督の作品は、難解な作品が多いのですが、引用やオマージュを駆使した作品で作られているところが多いです。

本作も、コラージュの手法が取られているので、明確なストーリーは不明であり、むしろ物語性はないとはおもいます。

フランスの巨匠であり、映画史にしっかりと作品を残した監督の遺作ともなるので、過去の作品も含めて、ジャン=リュック・ゴダールの総括をするような内容とも思います。

ヌーヴェルヴァーグに一度でも触れたことのある人であれば、その一つの時代の終焉を見届けるのも良いかと思います。

予告編

個人的に勝手に思う関連作品