作品紹介
【監督】エリザベス宮地
【出演】東出昌大/服部文祥/阿部達也/石川竜一/GOMA/コムアイ/森達也/アフロ(MOROHA)/UK(MOROHA)/
【あらすじ】俳優 東出昌大は、山奥で猟銃を使い、狩猟をしながら、水道もガスも電気もない場所で生活をしていくドキュメンタリー
【個人的評価】★★★★☆

単に東出昌大のドキュメンタリーにとどまっていないところ
エリザベス宮地監督は、2009年「みんな夢でありました」でドキュメンタリー作品として映画監督をしています。2008年にはミュージックビデオを制作しており、様々なアーティストのミュージックビデオを制作しています。ドキュメンタリーな作品を多く制作しており、2024年「WILL」は、東出昌大サイドよりオファーがあり、制作をしています。
東出昌大は、高校時代に第19回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリで受賞し、芸能界に入ります。モデルとして活躍後、2012年『桐島、部活やめるってよ』で映画デビューをし、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。2013年NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』『ごちそうさん』に出演し、『ごちそうさん』で共演した女優の杏と結婚していますが、後に離婚をしています。2014年『クローズEXPLODE』で映画初主演をし、以降、『菊とギロチン』『寝ても覚めても』等で評価されています。不倫報道により一時期低迷していましたが、現在はフリーの俳優として再起しています。
物語は、俳優である東出昌大が、電気、ガス、水道のない山奥で、狩猟をしながら生活をしていくドキュメンタリーです。
序盤から、山の中で自給自足のような生活をしている東出昌大が描かれ、東出昌大のインタビューと共に、本作が語られ始めます。
本作はドキュメンタリーの体裁で制作されている作品でもあり、東出昌大の考え方という点から、個人の視点だけにとどまらない内容でまとめ上げられています。
東出昌大自身が、1年間生活をしてきたドキュメンタリーでもあります。なぜ、そんなことをしてきたのかも作品内で語られており、生きていくことを見つめ直していくことなんだと思います。
音楽は、ラップグループ「MOROHA」が手掛けており、東出昌大自身の長年の友人でもあります。
単独忍びとして猟師をしており、もともと、東出昌大は、有害鳥獣駆除の免許を取得しており、狩猟免許は28歳のときに取得しています。役者をしながらの免許取得をしており、思いつきや成り行きで猟師として暮らしているわけではないようです。
生き物の命をいただきながら、暮らしていくことで、要所要所で、猟師のジレンマを感じていることを描かれており、単に東出昌大のドキュメンタリーにとどまっていないところが本作の良いところです。
東出昌大の考え方を100%肯定はできないのですが、そういう考え方もあるのだという気付きをなんとなく与えてくれる作品です。
予告編
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