作品紹介
【監督】ケルシー・マン
【声の出演】エイミー・ポーラー
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ライリーは高校入学を控えているなか、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ以外の感情が生まれ始める。
個人的にはこの顔芸にイマイチ好感が持てないのですが
ケルシー・マン監督は、アメリカのアニメ映画監督で、2024年「インサイド・ヘッド2」で長編アニメ映画監督としてデビューをしています。
ピクサーの長編作品では、29作目となります。また、続編という点では、2019年「トイ・ストーリー2」以来5年ぶりとなります。ピクサー作品ではそこそこ続編がありますが、非常に人気のある作品として期待されていたところではあります。
物語は、主人公が幼少期から、高校生となり、新たな感情「シンパイ」「イイナー」「ダリィ」「ハズカシ」という新しい感情が芽生えてくるストーリーです。
序盤から「ヨロコビ」が、ライリーがアイスホッケーをしているところで各説明もし、13歳になったライリーが学生生活を送りながら、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリのことも説明し、本作の世界観が非常によくわかりやすく描いて行きます。
ディズニーのCGアニメーションの表情は、作品が変わっても手法がほとんど同じなので、個人的にはこの顔芸にイマイチ好感が持てないのですが、この顔の演技はどうにもならないところはあります。
とはいえ、実写で本作を作ってしまっては全く異なる作品になってしまうところもあり、実際に存在しない感情の世界を描いているところがCGならでは良いところです。
インサイド・ヘッドは、このヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリなどの設定を思いついたところがすでに成功が約束されているようなもので、ライリーの生活自体は普通の生活の中で、悩んだり、つまずいたりとごく自然に起こる事柄を、気持ちの擬人化をしていることで誰にでも共感が得られるような展開となっています。
今回はライリーが13歳になったということで、思春期がテーマでもあり、その思春期の描き方を擬人化しているところで、わかりやすい演出になっています。
その他に、インサイド・ヘッドは圧倒的な善悪があるわけではなく、悪役がいるわけではないので、物語の最終目的は敵を倒すではなく、何かを克服したり、気がついたりという解決方法ではあります。
現実の世界とヨロコビのいる世界をザッピングしながら物語が語られていきますが、この仕組みがインサイド・ヘッドらしさであり、深く考えると、設定が良いというところでやっている行動は、ごく普通のことでもあります。
物語自体の語られ方が独特ではありますが、誰しもが共感できる感情の話でもありサクッと楽しめる作品です。
大ヒット作品ではありますが、物語としては幅広い層にわかりやすい展開となっているので、ごく普通の内容をちょっと違う視点で描いているというしくみです。
ディズニーやピクサーのCGアニメーションは人物の感情表現が顔芸に始終するところはあり、この点の新しい表現方法はぜひとも見つけてほしいところです。
予告編
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