作品紹介
【監督】樋口真嗣
【出演】草彅剛/細田佳央太/のん/要潤/尾野真千子/豊嶋花/黒田大輔/松尾諭/大後寿々花/尾上松也/六平直政/ピエール瀧/坂東彌十郎/斎藤工/
【あらすじ】主人公 高市和也は、新幹線の運転手。いつもと同じように新幹線「はやぶさ60号」を運転するが、その新幹線には時速100キロ以下で走行すると爆発する爆弾が仕掛けられていた。
公式サイト
1975年版とは一味違う作品になっているのかと
樋口真嗣監督は、高校卒業後に、ゴジラの怪獣造形の携わり、映画業界に入っています。その後、1984年『王立宇宙軍 オネアミスの翼』で助監督を務め、様々な特撮に関わっています。2005年「ローレライ」で大作映画に関わり、以後、「日本沈没」「隠し砦の三悪人」など話題作を監督しています。
草彅剛は、元SMAPのメンバーで、現在は「新しい地図」に参加しています。SMAPの頃にグループ活動以外に役者としても活躍しており、独特な雰囲気を持つというよりも、普通の人を演じさせると好評なところがあります。
細田佳央太は、小学校の頃から俳優を目指し、2014年『もういちど 家族落語』で俳優デビューをし、2019年「町田くんの世界」では初主演を務めています。
物語は、新幹線運転手の主人公がいつものように新幹線を運転するが、新幹線「はやぶさ60号」には、時速100キロ以下で走行すると爆発する爆弾が仕掛けられており、犯人との交渉で事件を解決していくストーリーです。
本作は、1975年に制作された佐藤純彌監督の映画のリメイクであり、現代にアレンジされた内容で新たに生まれ変わった作品です。
シン・ゴジラの樋口真嗣監督の作品ですが、脚本は、中川和博と大庭功睦となっており、庵野秀明は関わっていないところに注意は必要です。
1975年版の新幹線大爆破は、犯人視点のクライムサスペンスでしたが、本作では、新幹線の乗員など新幹線に関わるスタッフの視点で描かれています。
JR東日本の協力で制作されており、そのため、新幹線は東北新幹線で描かれており、東海道新幹線ではありません。
東北新幹線であれば、東京駅から新青森駅まで最短2時間58分で移動ができます。最高速度300km/hで走行するので、時速100キロ以下という点では、全然楽勝にも見えます。時間を引き伸ばしで走行するのであれば、約9時間程度の時間稼ぎはできそうです。
リメイク作品ではありますが、本作の視点が1975年版の犯人視点の作品とは異なるので、実際にはプロットだけを参考にした別作品にも思えます。結末もオリジナルではあるので、1975年版とは一味違う作品になっているのかと思います。