作品紹介
【監督】串田壮史
【出演】毎熊克哉/大西礼芳/岩田奏/鯉沼トキ/森啓一朗/柾賢志/永井秀樹/
【あらすじ】主人公 一晟は、父を亡くした子役俳優。ある日、「初級演技レッスン」の看板を見つけ、そこで演技講師 蝶野と出会う。また、学校教師 千歌子も同様に「初級演技レッスン」に訪れる。
公式サイト
実験的な作品な感じもあり、多少理解力が必要な作品かもしれませんが
串田壮史監督は、大阪の映画監督で、ショートフィルムやCMを手掛けており、2021年「写真の女」で長編映画監督デビューをしています。
毎熊克哉は、3歳の時に見た映画『E.T.』で映画作りに関心を持ち、映画監督を目指していたが、自ら演じたほうが思い描いた芝居が伝わると、役者に転身、以降多数の映画賞に関わり、「遅咲きの新人」として注目されています。
物語は、とある古工場に掲げられた「初級演技レッスン」の看板に引寄せられ、そこで奇妙な体験をしていく姿を描いたストーリーです。
「初級演技レッスン」というタイトルが独特で、そこでの演技講師を毎熊克哉が演じています。
予告編を見る限り、ちょっと独特でミステリアスな物語のように見え、ちょっと実験的な作品にも感じます。
監督が「写真の女」「マイマザーズアイズ」の串田壮史監督でもあり、ちょっとクセはありますが、良作を制作する監督でもあり、脚本と編集も手掛けているので、大いに期待したいところです。
一晟は、父親とのトラウマを抱えているようでもあり、千歌子は、学校教育との考え方の違いを見つめて直していくようなところがあるのかと思います。
90分の内容ですが、物語は2つの物語があるようにも思え、演技ということを通して、現実と虚構の間を巧みに描いているような印象があります。
実験的な作品な感じもあり、多少理解力が必要な作品かもしれませんが、むしろ、その点が一番気になるところです。