【日本映画】「ブルーピリオド(2024)(2023)」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】眞栄田郷敦//秋谷郁甫/兵頭功海//やす/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 矢口八虎は、成績は優秀ながらも、毎日に物足りなさを感じながら生活をしている高校生。ある日、美術の課題で「明け方の青い渋谷」を描いたことで、国内最難関の美術大学への受験を目指す。

しっかりとメッセージがある構成ともなっているので、本作だけでも全然楽しめます

萩原健太郎監督は、アメリカでの映画を学び、その後、日本でCMやPVの制作を行っています。2017年『東京喰種 トーキョーグール』で長編映画監督デビューをし、様々な作風の作品を手掛けてきています。

眞栄田郷敦は、父が千葉真一の俳優で、2019年「小さな恋のうた」で映画デビューをしています。兄にがおり、ともに俳優をしています。映画やテレビドラマ、CM等で活躍している俳優です。

高橋文哉は、2017年男子高生ミスターコン2017でグランプリに選ばれ、芸能界デビューをしています。2019年『仮面ライダーゼロワン』で主役を演じ話題となり、その後、テレビドラマ「最愛」でも注目されています。2019年「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」で映画デビューをしており、その後も、「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル」「牛首村」などに出演し、活躍の幅を広げている俳優です。

本作は、2017年から月刊アフタヌーンで連載している、山口つばさ原作の漫画が原作となります。2024年現在15巻まで刊行されており、現在も連載中です。2021年には、全12回のアニメ化もされています。

物語は、学校でも優秀な成績を残していながらも、物足りなさを感じていた主人公が、とある絵を描いたことで、美術大学への進学を目指していくストーリーです。

序盤から、矢口が渋谷の街でパブリックビューイングでサッカーの試合を観戦し、明け方まで飲み歩き、学生生活を過ごしているシーンが描かれます。

矢口は高校生でもありますが、しっかりと勉強もでき、見た目や行動で遊んでいるように見えながら、成績も良い優等生感があります。

そこから、矢口の独白で、この環境に行き詰まりを感じているところが独白され、結局、優秀でもありながら、自分自身が喪失しているような印象を受けます。

「ふーん、自分のこと見透かされて焦ってんの?」

本作は主人公が何不自由もなく充実していたかのように思っていましたが、ひとつきっかけを見出したことで、自分自身が打ち込んでいくことと、さらなる高みを感じて打ち込んでいくことを描いています。

「他の誰かの意見ですか?」

美術を学んでも将来性がないということで、美術部の顧問に諭されますが、その言葉から、徐々に喪失している状況を認識していくようになり、結局何がしたいのかを見出していきます。

結構独白の多い物語でもあり、自分と向き合っていく展開なので、そこに面白さを感じなければ、ちょっと苦痛な作品でもあります。

中盤で、東京芸術大学を受験するために絵を描くことに深く向き合っていきます。なんというか、絵を描くことではなく、描くことの表現を見つけることが上達なのかなぁとも感じます。

「でも、俺にしかかけない絵がある」

原作では、芸術大学に合格をし、大学生として生活をしており、2025年1月の時点でも完結はしていないので、続編を含んだところで本作もまとめられています。

とはいえ、しっかりとメッセージがある構成ともなっているので、本作だけでも全然楽しめます。

予告編

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