作品紹介
【監督】デヴィッド・リーチ
【出演】ライアン・ゴズリング/エミリー・ブラント/アーロン・テイラー=ジョンソン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 コルトは、スタントマンをしていたが、大怪我を負ったために一線を退き休んでいたが、復帰することになる。復帰作の映画の監督は元カノでもあるジョディだった。
「ザ・ハリウッド」的な映画でもあり、とても観やすい娯楽映画
デヴィッド・リーチ監督は、スタントマン出身の監督であり、ブラッド・ピットやジャン=クロード・ヴァン・ダムのスタントを行っています。2014年『ジョン・ウィック』で監督デビューをし、2017年『アトミック・ブロンド』を制作し、この2作で高い評価を得ています。その後、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などを手掛け、制作や監督と幅広く活躍している監督です。
ライアン・ゴズリングは、幼い頃から映画に興味を持ち、さまざまなテレビ番組に出演をし、映画にも出演、2004年「きみに読む物語」で一躍有名となり、また、監督や制作、ミュージシャン活動など、幅広い活躍をしている俳優です。
エミリー・ブラントは、2003年「ウォリアークイーン」で映画デビューをし、2005年「ナターシャの歌に」でゴールデングローブ賞 助演女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門) を受賞しています。以降、「プラダを着た悪魔」「ヴィクトリア女王 世紀の愛」「クワイエット・プレイス」など、ヒット作に恵まれつつ、キャリアのある女優です。
物語は、大怪我を負い、一線を退いていたスタントマンの主人公が復帰作として映画に出演するも、監督が元カノであり、さらに、主演俳優が撮影中に疾走してしまうことで事件に巻き込まれていくストーリーです。
序盤から撮影シーンのこえが聞こえ、スタントシーンの撮影が描かれます。実際に色々な映画のスタントシーンが使われており、そこから、主人公 コルトがスタントシーンの準備をするところで、映画の撮影現場のシーンとなります。
意外にもこのシーンは長回しとなっていますが、デジタルでの合成が手軽にできるようになったので、最近の映画での長回しはさほどテクニックがすごいというわけではありません。
コルトはスタントマンなので、危険なことを俳優の代わりに行うわけですが、序盤で、スタントの失敗で大怪我をしてしまいます。
18ヶ月後になり、怪我も完治しますが、色々なものを失い、何もなくなったところから再びスタントマンに復帰することになります。
コルトの独白ナレーションで状況が説明されるので状況がわかりやすくサクサク観られます。
火だるまになって吹き飛ばされるシーンでそのシーンの意味を監督のジョディがコルトに伝えますが、ダブルミーニングになりますが、ジョディとコルトの過去の関係とマッチした会話になっています。
ライアン・ゴズリングがかっこよすぎる見た目なところで、本作はそれだけで観ていられますが、本作はスタントマンの話ではなく、ラブストーリーであるということに気付かされます。
「プロは俺のミドルネーム」
中盤で、カーチェイスシーンとなりますが、そもそもスタントマンなので、追跡シーンでのアクションは、スタントを超える実際のアクションなので、実は一番見応えがある感じです。
アクションシーンのあとのサムズアップは、スタントマンのお約束なのかなぁとも思います。
「でも、スタントマンは親指を下げちゃいけないんだ」
終盤、制作していた作品「METALSTOME」の予告編が上映され、制作された映画の成功のこともありますが、映画製作と今回のトラブルの顛末もしっかりと描かれるので、観終わったあとのすっきり感があります。
映画の制作現場を元にした映画の内部組織を描きながら、そこにラブストーリーと事件を織り交ぜていることで、「ザ・ハリウッド」的な映画でもあり、とても観やすい娯楽映画です。
予告編
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