作品紹介
【監督】山中瑶子
【出演】河合優実/金子大地/寛一郎/新谷ゆづみ/中島歩/唐田えりか/渋谷采郁/
【あらすじ】主人公 カナは、将来に対して漠然としており、何に対しても情熱を持てずにいた。同棲している恋人がいるが、自信家のクリエイター ハヤシと出会ったことで、気持ちが変わり始める。
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同世代の女性の人は共感が得られるのかも
山中瑶子監督は、2017年「あみこ」で監督デビューをし、PFFアワード2017で観客賞を受賞し、その後、数々の映画祭でも評価されています。2024年『ナミビアの砂漠』で第77回カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞を受賞しています。
河合優実は、2019年に芸能界デビューをし、『インハンド』でテレビドラマに初出演しています。その後、2019年「よどみなく、やまない」で映画初出演をし、2020年「透明の国」で初主演をしています。『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』での演技で評価されており、2022年には8本と非常に多くの作品に出演しており今後の活躍が期待できる女優です。
金子大地は、2014年に『アミューズオーディションフェス2014』の俳優・モデル部門を受賞し、以降、ドラマや映画に出演しています。2016年『64-ロクヨン- 前編』で映画デビューをしており、2021年『猿楽町で会いましょう』では、映画初主演をしています。
物語は、何にも関心や情熱が持てずにいる21歳の女性が主人公。彼女には同棲している恋人がいたが、自信家で刺激的な男性に出会い、彼女自身が居場所を見つけようとしていくストーリーです。
本作は、監督デビュー作で高い評価を受けた山中瑶子監督作品で、本作は監督4作目となります。2024年 第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少受賞をしています。
主人公は、河合優実となり、彼女の視点で描かれていく作品でもあり、主人公に感情移入しやすい作品かと思います。
ナミビアの砂漠という題名が意味深でもありますが、アフリカの南にあるナミブ砂漠のことを指していると思われます。
ナミブという言葉は、現地の民族の言葉で「なにもない」という意味となっており、主人公 カナの心情を示しているともいえ、自分探しの作品のようにも思えます。
カナは21歳の女性ということもあり、同世代の女性の人は共感が得られるのかもしれません。