【監督】佐藤祐市
【出演】鈴木亮平/森田望智/安藤政信/華村あすか/水崎綾女/片山萌美/阿見201/杉本哲太/迫田孝也/木村文乃/橋爪功/
【あらすじ】主人公 冴羽リョウは、新宿の裏社会でトラブルを解決するスイーパー。相棒の槇村秀幸と仕事をしていたが、とある事件で、槇村が死んでしまう。
実写化シティハンターの元祖となるのではと
佐藤祐市監督は、テレビ制作から映画を作るようになり「キサラギ」「脳内ポンズンベリー」「ストロベリーナイト」などさまざまな作品に関わっています。
鈴木亮平は、大学で演劇サークルに入り、そこで役者の道を進むことを決断します。2006年『レガッタ~君といた永遠~』で俳優デビューをし、2007年『椿三十郎』で映画初出演をしています。その後、2014年のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの相手役を務め、2018年には、第57回NHK大河ドラマ『西郷どん』で大河ドラマ初出演にして初主演をしています。テレビや映画で活躍をし、存在感のある演技に定評があります。
物語は、新宿の裏社会で仕事をしているスイーパー(始末屋)の主人公が、とある事件に巻き込まれ相棒を亡くしてしまう。死んでしまった相棒の妹とともに、事件の真相を突き止めていくストーリーです。
本作は、Netflixでの独占配信の作品となります。
有名なエンディングテーマ「Get Wild」は、新たにTM NETWORKが、「Get Wild Continual」として新曲を用意しています。1987年に発表された曲ですが、アニメのエンディングにマッチした曲と、物語から前奏が入り、エンディングとなる手法は、当時のアニメでは珍しい演出でもありました。
なお、アニメーターの森本晃司が手掛けたシティハンター3のオープニングも素晴らしい出来です。
こちらの曲も良いです。PSY・Sのオープニングと、岡村靖幸のエンディングです。
個人的に一番好きなアニメの曲は、STILL LOVE HERです。最後の写真がとても良いです。
「Get Wild」は、2017年に『GET WILD SONG MAFIA』として、全36曲が「Get Wild」というコンセプト・アルバムをリリースしています。
本作は、冴羽リョウを鈴木亮平が演じており、多少無骨感がありますが、体格といい、シリアスとコメディを演じ分けるという点では、チョイスは良いのかと思います。
シティハンターは過去に実写化されたことはありますが、日本国内では初となります。なお、ジャッキー・チェンと後藤久美子が出演した「シティハンター」がありますが、さすがに原作感はありませんでした。
2019年『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』では、監督のフィリップ・ラショーの原作愛から、非常に良い実写化がされています。
本作では、日本人が演じる冴羽リョウでもあり、日本を舞台としているところからも、実写化シティハンターの元祖となるのではと思います。
そういえば、水色のペラペラのジャケットと赤いTシャツのほうが良かったかなぁとも思います。