作品紹介
【監督】行定勲
【出演】綾瀬はるか/長谷川博己/羽村仁成/シシド・カフカ/古川琴音/清水尋也/ジェシー(SixTONES)/佐藤二朗/吹越満/内田朝陽/板尾創路/橋爪功/石橋蓮司/阿部サダヲ/野村萬斎/豊川悦司/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 小曽根百合は、16歳からスパイ任務をしていた元敏腕スパイ。スパイ活動を辞め、東京の花街の銘酒屋で女将をしていたが、陸軍の資金の鍵を握る少年 慎太と出会ったことで、陸軍から追われることになる。
サブスクで観る
綾瀬はるかを観る映画と言っても過言ではなく
行定勲監督は、もともとは、岩井俊二監督の助監督を努め、「GO」「世界の中心で、愛をさけぶ」「リバーズ・エッジ」と多彩で安定感のある作品を手がけています。
綾瀬はるかは、2000年第25回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し芸能界デビューをしています。2001年『金田一少年の事件簿』でTVドラマデビューをし、2002年「Jam Films『JUSTICE』」で映画デビューをしています。司会業や歌手としても活躍しており、多彩な才能を持ちながらも、天然の明るさのある女優です。
長谷川博己は、2001年、文学座附属演劇研究所に入所し、舞台役者として活躍後、事務所を移籍してTVや映画に主演しています。その後、多数作品に出演し、第35回日本アカデミー賞で『セカンドバージン』で新人賞も受賞し、安定した存在感で定評があります。2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主演の明智光秀役としても活躍しています。
物語は、大正時代末期、元敏腕スパイの主人公が、とある少年と出会い、少年の知る陸軍資金の鍵をめぐり、陸軍に追われていくストーリーです。
序盤より、主人公 小曽根百合が街で暮らすところが描かれ、そこから陸軍がとある秘密を探っていくところが描かれていきます。
小曽根百合は、普通に生活をしていましたが、元敏腕スパイというところがあり、見た目とは異なり、身のこなしや調査力が優れているところがわかります。
大正末期の時代感でもあり、服装や乗り物など、様々なことが和服と洋服の混じったハイカラなところではあります。
原作は、2016年発表の長浦京の小説であり、第19回大藪春彦賞受賞作でもあります。原作ありきの作品ではありますが、時代設定感や雰囲気は悪くないです。
序盤過ぎで銃撃戦となりますが、リボルバーの挙動がかなり片手操作でさらに無反動なところはちょっともやもやします。
小曽根百合が元敏腕スパイというところではありますが、その活躍は振る舞いでなんとなくわかりますが、ある程度銃で撃たれても平気なところはちょっと敏腕スパイである理由には乏しい感じもあり、なんとなく、ターミネーター的な感じもします。
終盤、ガンアクションを入れながらの格闘となりますが、綾瀬はるか自身はこういうアクションモノもサクッとこなす立ち振舞はなかなかよいです。
当然、吹き替えのアクション俳優を使っているとは思いますが、意外と動けているようなところは感じます。
エピローグがなかなか長めでもありますが、なんとなく、続編を見越したようなまとめ方となっています。
綾瀬はるかを観る映画と言っても過言ではなく、アクション的なところではしっかり演じていたのではないでしょうか。