【洋画】「メグレと若い女の死〔2023〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】1953年のパリが舞台。主人公 メグレ警視は、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の殺人事件の捜査を始めるが、被害者を特定する手がかりが高級なドレスだけとなり、事件が複雑になっていく。

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事件の解決とメグレ警視の心の隙間が満たされるようなところ

パトリス・ルコント監督は、フランスの映画監督で、「髪結いの亭主」を制作するまで、多数の映画を制作しており、コメディ調の映画が多かった中、ラブストーリーという方向転換がヒットして有名になった監督です。

ジェラール・ドパルデューは、子供の頃に刑務所に入るなどの非行少年だったのですが、16歳より演劇を学び、1965年『Beatnik et le minet』で映画デビュー、1974年『バルスーズ』で評価されています。『1900年』『カミーユ・クローデル』『シラノ・ド・ベルジュラック』『1492 コロンブス』などでも知られ、1990年「グリーン・カード 」では、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しています。

原作は、ミステリー作家ジョルジュ・シムノン最大のベストセラー小説「メグレ警視シリーズ」の中でも名作と言われている作品。

物語は、1953年のパリを舞台に、とある女性の殺人事件を担当した主人公が、高級なドレスだけを手がかりに、その事件の真相に迫っていくストーリーです。

序盤から、とある女性がドレスの試着をしていくところが描かれ、その女性がパーティへ向かいますが、そこで殺人事件が発生します。

主人公のメグレ警視は事件を担当するのですが、事件の遺留品から、身元がわからないながら、ドレスのみが高級品であり、それを手がかりに捜査をしていきます。

ジェラール・ドパルデューは撮影時、74歳くらいだと思いますが、体型といい、風貌といい、独特なシルエットです。

聞き込み捜査を続けていく捜査方法で多少淡々と物語が進むところもあります。

推理小説のような流れとなり、派手な演出がないので、ハリウッド映画に慣れている人には当然物足りない感があります。

あくまで、フランス映画というところもあり、物語を楽しむ作品でありますが、事件よりもメグレ警視の人物が救われていくというところもあり、事件の解決とメグレ警視の心の隙間が満たされるようなところがあります。

ゆっくりと映画を楽しみたい人には良いかと思いますが、あと、ジェラール・ドパルデューの風貌の好みもあるかと思います。

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