【日本映画】「甲州街道より愛を込めて(2023)」を観ての感想・レビュー

【監督】いまおかしんじ
【出演】有里まりな/古瀬リナオ/遠藤史也/和田瞳/伊藤和哉/高村悠志/西野真澄/中嶌俊介/尾崎蓮/広瀬彰勇/
【個人的評価】★★★☆☆

【あらすじ】主人公 リリコは、友人のマナミの失恋で、カラオケに行くが、そこで落とし物の財布を拾ったことで、とあるカップルと知り合い、行きがかり上、山梨までドライブをすることになる。

しっかりと人間関係のつながりをベースに描かれている作品でもあり、いまおかしんじ監督らしいなぁというところ

いまおかしんじ監督は、ピンク映画で助監督を務め、1995年『彗星まち』で監督デビューをしています。その後、ピンク映画界では「ピンク七福神」にも数えられ、非常に多くの作品を制作しています。

有里まりなは、舞台や映画で活躍をしており、YouTubeチャンネルで弾き語りをしたりと音楽活動もしている女優です。

甲州街道は、日本橋から下諏訪まで続いている五街道の一つであり、東海道(東海道五十三次)・日光街道(日光道中)・奥州街道(奥州道中)・中山道(中山道六十九次)・甲州街道(甲州道中)が五街道となります。現在、甲州街道は国道20号として整備されています。

物語は、売れないミュージシャンの主人公が友人とともに拾った財布がきっかけで、とあるカップルと出会い、成り行き上、甲府まで甲州街道を車で辿っていくストーリーです。

序盤から、甲州街道の山奥を走り相模湖公園に向かう女性3人と男1人のドライブシーンから始まります。

4人の関係性はちょっとわかりませんが、タバコの2本一気吸いしながらアメリカンドックを食べているところや、借りたお金をすぐにYouTubeの投げ銭に使うなど、なかなかこの4人の関係性的に何かがあるようにも思います。

そこから2時間前のカラオケボックスになり、そこで、タイチが落とし物をして探しものをしに来たところが描かれます。4人のうちの2人が落とし物をした部屋でカラオケをしていて、机の上に財布があるところに後で気が付きます。つまり、財布を盗んだことがきっかけでこの4人が行動していることになります。

マナミは高校のときに好きだった彼氏に告白しに山梨に行く途中で、そこで甲州街道を進み山梨へ行くことになります。

そこからさらに20時間前に遡り、マナミが振られたことが描かれます。このときの男性とはマナミの告白しにいく男性とは違う人で、結果的に高校のときに好きだった男に告白に行くという流れです。

友人のリリコはミュージシャンでなかなか売れないところがあり、いまいちパッとしないところもわかります。そこからリリコとマナミがカラオケで歌っていたことがわかる流れです。

現在の時間に戻り、4人で山梨まで向かう車内となりますが、序盤で、なぜ4人がドライブをしているのかがわかり、4人の関係とドライブしている状況が描かれていきます。

物語的には巻き込まれ型なロードムービー感がありますが、4人の関係がすんなりとわかる流れでもあり、そこそこわかりやすい作りになっています。

温泉のシーンでは絶妙に見えない感じで撮影されていますが、他のシーンではしっかり見えているところもあり、なかなかモヤモヤします。

「死にたいやつは死ねばいいんだよ」

4人の関係的にはただ出会っただけの関係で、あまりうまく行かずギクシャクした感じとなりますが、それぞれのキャラクターはわかりやすいので、難解なところはないかと思います。

ベッドシーンがありますが、序盤で拾った財布の中に入っていたものが実は伏線となっているのかなぁと思うのですが、地味に財布の件はサラッと解決します。

マナミの高校のときに好きだった相手は当然玉砕をしますが、さほど悲しい流れとならず、ちょっとほっこりとする流れとなります。

終盤は、リリコの親子の話となりますが、本作の序盤の流れとはうらはらに、しっかりと人間関係のつながりをベースに描かれている作品でもあり、いまおかしんじ監督らしいなぁというところがあります。

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