【監督】塚本晋也
【出演】趣里/塚尾桜雅/河野宏紀/利重剛/大森立嗣/森山未來/
【あらすじ】舞台は、戦後の日本。焼け残った居酒屋に住む女性は、空襲で家族を失った子供とともに生活をするようになる。
塚本晋也監督らしさをとても強く感じる印象
塚本晋也監督は、自ら製作・監督・脚本・撮影・美術・編集・出演を兼ねる自主制作スタイルを貫いている監督です。1989年の「鉄男」で、ローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを受賞して以来独特の演出と作風で知られる監督です。
趣里は、父親が水谷豊、母親が伊藤蘭であり、幼いころからバレエを習ってきたが、15歳のときにアキレス腱断裂となり、バレリーナから、俳優の道を進みます。2011年『3年B組金八先生ファイナル〜「最後の贈る言葉」4時間SP』で女優デビューをし、その後も舞台やテレビなどで活躍をしています。2018年『生きてるだけで、愛。』で主演を演じ、高い評価を得ています。
物語は、戦後の日本を舞台に、焼け残った居酒屋で暮らす女性を通じて、戦後の闇市の絶望と闇を描きながらも希望を見出していくストーリーです。
塚本晋也監督の過去作品の「野火」や「斬、」のような印象を感じる作品でもあり、塚本晋也監督らしさをとても強く感じる印象があります。
予告編を観るだけでも、厳しそうな環境で生活をしているところでもあり、鑑賞にはある程度心構えが必要かと思います。
物語は、重いメッセージが込められているかと思いますので、精神衛生的に落ち込んでいないときにみるほうが良いかと思います。
思えば、本作では、塚本晋也監督は、監督に徹しているようで、俳優にはクレジットされていません。