【監督】フィリップ・ノイス
【出演】ナオミ・ワッツ/コルトン・ゴボ/Sierra Maltby/
【個人的評価】★★☆☆☆
【あらすじ】主人公 エイミー・カーは、息子のノアと娘のエミリーとともに小さな町 レイクウッドに住む家族。父親の一周忌を前にしたある日、エイミーは子供を学校に送り出したあとにランニングに出かけるが、そのときに、学校が封鎖される事件が起こる。
結局、一般市民が現場をかき回すというなかなか酷い展開
フィリップ・ノイスは、1977年『Backroads』で映画監督デビューをし、その後、「パトリオット・ゲーム」「硝子の塔」「ボーン・コレクター」などの作品を制作しています。
ナオミ・ワッツは、演劇の学校で演技を学ぶが、1986年に演劇の活動を休止し、モデルとして仕事をするも、肉体的な条件にそぐわず、その後再び女優業を始めています。1986年「For Love Alone」で映画初出演以降、間が空き、「タンク・ガール」「ベイブ/都会へ行く」などに出演しています。2001年「マルホランド・ドライブ」で注目され、以降、「21グラム」「キング・コング」「インランド・エンパイア」「インポッシブル」などなどの映画に出演しています。
物語は、主人公の母親が、娘を学校に行かせた後に、息子を起こし、ジョギングに出るが、ジョギング中に学校が閉鎖され、子供が事件に巻き込まれ、その事件の情報を得るために電話を頼りに情報を得ていくストーリーです。
序盤から、夫が交通事故でなくしてしまったエイミーが描かれます。
そこから、時が経ち、娘のエミリーを学校に送り、自室で寝ている息子のノアを起こし、それから日課のジョギングにでかけます。
エイミーはスマートフォンだけを持ち、ランニングにでかけますが、何故か有線イヤフォンでランニングしているので、使い勝手は悪いかなぁと思います。というか、使っているのはiPhoneっぽいですが、AirPodsとか使うほうが便利なのになぁと思います。
その際に事件が起こりますが、スマートフォンしかない状況で、学校の様子がわからないので、様々なところに連絡して情報を探ろうとします。
自分のことを最優先したいのはわかりますが、はっきり言って、現場の人間からは迷惑以外のなにものでもないというところであり、主人公になんの共感も得ないです。
山奥ではあるので、すぐに現場にたどり着けない状況となりますが、家の近所だとしても、そんなに道に迷わないだろ、とは思います。
ナオミ・ワッツが森の中でさまよいながらスマートフォン1つで、情報を手繰り寄せていくプロットの物語ではあり、現代ではあるあるな感じの内容かと思いますが、
中盤で息子のノアにとある問題がある質問を、警官から電話越しに聞かれますが、状況がわからない中での情報なので、ミスリード感を感じる展開となってきます。
森の中で、電話を使って物語が進んでいく展開であり、電話口で、色々話をしていきますが、主人公視点の物語としても、ちょっと考えれば、電話の受け手がめっちゃ迷惑なところでもあり、主人公に全然共感できません。
無理やり物語を作った感じではありますが、観ていて主人公になんら共感できない自己中心的な内容であり、結局、一般市民が現場をかき回すというなかなか酷い展開なので、自己中心的な人を観たい人には良いかと思います。