【監督】フィリップ・ファラルドー
【出演】マーガレット・クアリー/シガニー・ウィーバー/ダグラス・ブース/サーナ・カーズレイク/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 ジョアンナは、作家を夢見ている女性。出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の女性上司のマーガレットの編集アシスタントとして働き始める。サリンジャーへのファンレターの対応処理をしていくうちに、サリンジャーと直接会話をすることになる。
ラストは、観てもらうのがよいですが、マーガレット・クアリーの表情がとてもよいです
フィリップ・ファラルドー監督は、カナダの映画監督で、2000年「La Moitié gauche du frigo」で映画デビューをしています。2011年『ぼくたちのムッシュ・ラザール』で第84回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされており、今後が期待できる監督です。
マーガレット・クアリーは、母にアンディ・マクダウェルを持ち、2011年よりモデルとして活動しています。2013年「パロアルト・ストーリー」で映画デビューをし、その後、ネットフリックス配信の映画や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などに出演している女優です。
原作は、 ジョアンナ・ラコフ『サリンジャーと過ごした日々』となっています。
物語は、老舗出版エージェンシーで仕事をする主人公が、サリンジャーと出会い、自らの道を見つめ直していくストーリーです。
序盤から、ジョアンナは作家志望としながらも、出版エージェンシーとして仕事をすることとなり、作家ではない道へ進もうとします。
出版エージェンシーの上司はシガニー・ウィーバーが演じていますが、なんとなく「プラダを着た悪魔」のような印象を受けます。
上司と主人公の関係から、徐々に認められている展開となっています。
「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーとの連絡係となり、隠遁生活をしていることで、関わることがほぼなかったのですが、ファンレターの一部をサリンジャーに送ったことで、関係が生まれ始めます。
もともと、ジョアンナはサリンジャーを読んだことがなく、それでも、作家志望ということを再度見直していき、仕事をこなしながら、作家への道を進んでいきます。
バスタブで食器を洗うのはどうかと思いますが、シンクのない物件というのは海外では一部あるのでしょうね。
終盤、ジョアンナがダンスを踊るシーンがありますが、身のこなしが意外とサマになっています。
ジョアンナが原稿を書いているのが、Machintosh Plusなのかと思います。
サリンジャーの影響により、ジョアンナが自らの道を見出して挑戦していく姿は、ちょっとグッときます。
ラストは、観てもらうのがよいですが、マーガレット・クアリーの表情がとてもよいです。