作品紹介
【監督】大橋隆行
【出演】髙石あかり/吹越ともみ/田中美晴/ミネオショウ/大須みづほ/森徠夢/武井美優/古矢航之介/三原哲郎/川辺純子/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】舞台は、2020年。主人公 音は、父の死をきっかけに、腹違いの姉妹と出会い、一緒に生活をすることになる。絢音と花音、音の3人は、彗星衝突を数ヶ月後に迫った地球で共同生活を始める。
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このマジックアワーを残している点は、本作の終わりゆく世界を示しているのかもしれません
大橋隆行監督は、学生時代から自主制作映画を制作し、2014年『押し入れ女の幸福』の短編で高い評価を得てい余す。その後も、2018年『さくらになる』で長編をてがけています。
髙石あかりは、2014年『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でナルミヤオンライン賞を受賞し芸能界に入っています。α‐X’s(アクロス)のメンバーとして活動後、2018年に卒業し、女優として活動しています。2017年「島々清しゃ」で映画デビューをし、2021年「ベイビーわるきゅーれ」で主演を演じています。
物語は、2020年、彗星衝突で地球滅亡が数ヶ月に迫った地球で、3人の姉妹が共同生活を始め、そこで起こっていき昔の記憶と兄弟の関係を描いた作品です。
序盤から、音が生活している姿が描かれますが、過去と未来をザッピングさせるような演出が仕組まれています。
高石あかりが主人公でもあり、その視点から描かれる物語でもありますが、三姉妹の生活と昔の思い出を呼び起こすようなながれになっていきます。
主演が高石あかりでありますが、「ベイビーわるきゅーれ」のときとは違い、アクションをするわけではありません。
彗星が衝突するのがわかっている状態なので、残された時間は地球上では等しく同じになるのが、皆わかっていながらも、それでも普通の生活を続けています。
実際には、このような終末が迫ったときに、どういう行動や現象が起こるのかはわからないのですが、その終末への恐怖を描いた作品ではありません。
「多分、ちゃんと家族で最後を迎えるほうがしあわせなんだと思います。」
淡々としたストーリー展開としているところが、むしろ、終盤のとある演出の伏線なんだとも思えます。
終わりゆく悲しさを描いているのではなく、その町に住む人々と、そこでの記憶を綴っているところがあります。
ヒトクセあるような演出ではありますが、難解な内容ではなく、素直に登場人物を追っていくことで、本作の魅力がわかるのかと思います。
終盤の海岸で3人が音の話をしているシーンの夕日は、とても美しいです。
約10分以上の長回しでの夕日の沈むシーンですが、このマジックアワーを残している点は、本作の終わりゆく世界を示しているのかもしれません。
予告編
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