【監督】成島出
【出演】役所広司/菅田将暉/森七菜/豊田裕大/坂井真紀/田中泯/
【あらすじ】主人公 宮沢政次郎は、岩手県で質屋を営む。長男の賢治は農業大学や人工宝石の製造など自由な道に進み、家業を継ぐのを拒みつつも、妹の病気をきっかけに文章を書くようになる。
ベタな家族愛作品にも見えますが
・成島出監督は、1986年『みどり女』でぴあフィルムフェスティバルに入選し、映画監督になる道を選んでいます。1994年『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家デビューをし、後に多数の脚本を手掛けます。2003年『油断大敵』で商業映画監督デビューをし、多数の賞を受賞しています。その後、2012年『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞しています。2015年にも『ふしぎな岬の物語』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞しています。
・役所広司は、もともとは役所勤務の職員でしたが、仲代達矢の無名塾に入り、前職の役所勤めというところから芸名を命名してもらっています。
・菅田将暉は、モデルのオーディションで選ばれた後、2009年「仮面ライダーW」で、初出演初主演をしています。その後は多くの話題作に出演しています。
・森七菜は、中学3年の時にスカウトされネスカフェのWebCMに出演後、2017年「東京ヴァンパイアホテル」で女優デビューをし、その後、2019年、岩井俊二監督作品「ラストレター」に出演し主題歌「カエルノウタ」を歌い歌手としても活躍しています。
・宮沢賢治没後90年ということで制作された作品です。
・物語は、宮沢賢治の父を主人公とし、家族愛を描いた物語です。
・原作は、小説家・門井慶喜の「銀河鉄道の父」となり、直木賞受賞作です。
・宮沢賢治の家族を描いた物語であり、宮沢賢治役は菅田将暉が演じています。
・なんとなく、ベタな家族愛作品にも見えますが、出演している俳優が達者な人が多く、演出にも絶妙なところで作り上げてきているような気もします。
・感動作というところで、はじめからハードルを上げてくるような印象もありますが、これもまたサクッと乗り越えてくるような内容なのかと思います。