【監督】庵野秀明
【原作】石ノ森章太郎
【出演】池松壮亮/浜辺美波/柄本佑/西野七瀬/塚本晋也/手塚とおる/松尾スズキ/森山未來/
【あらすじ】主人公 本郷猛は、仮面ライダーとなり、秘密結社SHOCKERと戦う。
当時放送の仮面ライダーを知らない世代にどのようなアプローチをするのかが、気になるところ
・庵野秀明総監督は、幼い頃よりアニメや特撮に興味を持ち高校生では美術部長を務め圧倒的な画力があったそうです。大阪芸術大学映像計画学科でアニメの世界に触れ、自主制作映画を作っています。そのスタッフは後にガイナックスの主要メンバーとなっています。様々な劇場アニメの作画に携わり、『風の谷のナウシカ』の巨神兵のシーンの担当をしています。1988年『トップをねらえ!』で商業映画初監督をし、1997年には「新世紀エヴァンゲリオン」で社会現象にもなる作品を作り出しています。実写作品も制作しており、非常にこだわりの高い監督です。
・池松壮亮は、「ラストサムライ」での出演から、子役として活躍し、現在では多数の作品で印象的な演技で定評のある役者です。
・浜辺美波は、東宝シンデレラオーディションでニュージェネレーション賞を受賞、その後多数の映画に出演し、『君の膵臓をたべたい』で話題となりました。
・柄本佑は、父親が柄本明でもあり、高校在学中に応募したオーディションに合格し、俳優活動を開始します。2003年「美しい夏キリシマ」で映画初出演にして初主演となり、数々の作品に出演しています。2018年『きみの鳥はうたえる』が評価され、第92回キネマ旬報ベスト・テンと第73回毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞しています。
・仮面ライダー生誕50周年企画作品
・キャッチコピー「変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ。」
・物語は、主人公が、仮面ライダーとなり、秘密結社SHOCKERと戦っていくストーリーです。
・と書いたものの、あらすじが一切明かされてなく、過去の仮面ライダーシリーズの中で、初代仮面ライダーを描いている以外は、本当によくわかりません。
・予告編では、1971年に放送された仮面ライダーの現代風アレンジと思われ、そもそも、仮面ライダー自体も、秘密結社SHOCKERに改造手術をされたところがあります。
・予告編からも、初代仮面ライダーの様な戦い方や怪人が登場しています。
・仮面ライダー自体は、現在でも新作が放送されていますが、平成以降の仮面ライダーは、設定が大きく変わるものが多く、世代によって仮面ライダーの印象が異なるとは思います。
・初代仮面ライダーが1971年放送というところもあり、50歳以上の人には理解してもらいやすいですが、それ以外の層にはピンと来ないような気もします。
・監督が庵野秀明というところもあり、シン・ゴジラのような作風になるかもしれませんが、今回は、主人公自体が超人なので、そこまで大きな新しさがあるような気はしません。
・言い方が悪いのかもしれないのですが、作者の思い入れの強い作品となっていて、あまり理解がされないのかもしれません。
・少なくとも、当時放送の仮面ライダーを知らない世代にどのようなアプローチをするのかが、気になるところです。
・なお、「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」同様に版権を大きく活用したコラボ企画が多く、そういう点では、様々なところで見かけるのですが、主役級が、池松壮亮/浜辺美波/柄本佑という、ヒトクセある感じなので、このあたりもどのように一般認知されるのかは、疑問です。