作品紹介
【監督】ティム・ストーリー
【出演】クロエ・グレース・モレッツ/マイケル・ペーニャ/コリン・ジョスト/ロブ・ディレイニー/ケン・チョン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】ニューヨークの一流ホテルで、トムとジェリーの追いかけっこと、「正規のウェディングパーティ」が催されるカップルを相手をするホテルスタッフ ケイラの話とが並行しながら描かれる。
アニメと実写の融合はよくできているのですが、技術が目立ってしまい、純粋にアニメだけを楽しみたかった気も
ティム・ストーリー監督は、1997年「The Firing Squad」で映画監督デビューをし、その後、「ファンタスティック・フォー 」 などを手掛けている監督です。
クロエ・グレース・モレッツは、2005年「Heart of the Beholder 」で映画デビューをしており、その後、2010年「キック・アス」で注目されます。2014年「かぐや姫の物語 」では英語版での吹き替えを行っています。アニメ作品の声優を行うことが多いのですが、女優としても活躍しています。
1992年『トムとジェリーの大冒険』が作られており、本作は、劇場映画2作目です。ただし、今回は実写とアニメの融合した作品となっています。
物語は、ニューヨークのホテルを舞台としたトムとジェリーのストーリーです。
序盤からアメリカ ニューヨークを背景に鳩がラップを歌いながらタイトルバックとなっていきます。
トムは電車で、ジェリーは都会で暮らし始めようとしている流れとなります。
アニメ絵と実写の映像となっていますが、トム自体とジェリー自体はアニメ絵で、サングラスは帽子などはそのまんま実写となっています。
昔観たようなトムとジェリーと同じ動きではあり、漫画の世界から実写に飛び出してきたという表現がわかりやすいです。
そこまでやるような「トムとジェリー」に意味があるのかはちょっとわかりません。
ただし、少なくとも「名探偵ピカチュー」よりかはCG一辺倒ではないので楽しめるのでは?と思います。
アニメと違い、FIXでのカメラワークではないので、いちいちカメラワークが動いている点には、物語の面白さやトムとジェリーの追いかけっこの魅力がごまかされていると思います。
トムとジェリーだけが中心の物語ではなく、実際の人物も関わってくるのですが、このあたりをどう捉えるかで、本作の印象は変わる気がします。
個人的には60分くらいにまとめてもらったトムとジェリーだけが観たかったような気もします。
コンセントのネジが取れているとか、結構芸が細かいです。
物語の主となるのはすぐに理解ができ、ホテルをメインとした展開となっています。
クロエ・グレース・モレッツの顔芸が気になるところですが、ここまで表情が変えられると観ていて心地よいところはあります。
基本的にギャグアニメなので、ルーチンギャグやパロディなどがあります。
気楽に観られる作品ではありますが、トムとジェリーの基本的なところを知っていたほうが良いとは思います。
というか、アニメと実写の融合はよくできているのですが、技術が目立ってしまい、純粋にアニメだけを楽しみたかった気もします。
なお、エンドロールのあとにちょっとしたオチも用意されています。
ちなみにトムとジェリーといえば、妙に食べ物が美味しそうというところもあり、この要素は映画版では描かれていません。