【監督】笹谷遼平
【出演】杉田雷麟/小向なる/飯田基祐/蘭妖子/内田春菊/渋川清彦/白石優愛/五十嵐美紀/星野恵亮/渡邉純一/
【あらすじ】1965年の日本が舞台。高度成長期で景気が活気づく中、主人公の則夫は、受験勉強のため、東京から田舎の祖母の家に向かう。ある日、山から山へと旅をするサンカの家族と出会いその生き方や価値観に惹かれていく。
かつての日本にはこのような人々がいたというところもあり、興味深いところです
・笹谷遼平監督は、2017年『カミカゼという名の塹壕』で短編映画を監督しています。その他に、以前より、DVD映画の制作なども行っています。2019年ドキュメンタリー映画『馬ありて』を制作しており、同年『山歌(サンカ)』で長編映画監督デビューをしています。
・杉田雷麟は、中学生の頃より子役として活躍し、2018年ドラマスペシャル『Aではない君と』で佐藤浩市の息子役として抜擢されています。2019年『半世界』で評価され、第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第34回高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞しています。
・1965年の日本を舞台に、山から山へ旅をするサンカの家族と出会い、その生活と価値観に影響を受けていくストーリーです。
・サンカとはかつての日本に実在していた山の漂白民で戸籍を持たず山から山へと旅をしている人々のことのようです。
・山で生活をし、自給自足のような生活に影響を受けた主人公が、サンカの一家と交流をしていくも、サンカ自体にも深刻な問題があり、主人公自身が彼らに対する加害者であると知ってしまいます。
・キャスティングもシナリオも、なかなか重たいイメージを感じますが、かつての日本にはこのような人々がいたというところもあり、興味深いところです。
・77分という上映時間でありながらも、かなり濃い内容かと思われます。