【日本映画】「女子高生に殺されたい〔2022〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/莉子/茅島みずき/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 東山春人は、女子高生に殺されたいという願望から、高校教師となります。「完全犯罪であること」「全力で殺されること」が条件で9年間綿密な計画を立て、理想の殺され方を達成しようとするが・・・。

女子高生に殺されたい

女子高生に殺されたい

田中圭, 南沙良, 河合優実, 莉子, 茅島みずき, 細田佳央太, 加藤菜津, 久保乃々花, キンタカオ, 大島優子
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春人が主人公ではありますが、実際にはそれ以外の要素が詰め込まれているので、その部分を楽しむ映画

・城定秀夫監督は、ピンク映画やオリジナルビデオで助監督を務め、2003年『味見したい人妻たち』で映画監督デビューその後もピンク映画のみならず、多彩な作品を送り出している監督です。

・田中圭は、役者を志し、「トリビアの泉」の確認VTRの出演を経て、2008年『凍える鏡』で初の主演を務め、TV番組等で活躍している俳優です。

・南沙良は、2014年第18回nicolaモデルオーディションでグランプリを受賞し、ニコラの専属モデルとなり、2017年「幼な子われらにうまれ」で女優デビューし、2018年映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演をしています。モデルから、映画、そしてテレビへと活動の場を広げている女優です。

・物語は、女子高生に殺されることを叶えるために高校教師となり、9年間にかけて、綿密に殺される計画をすすめていくストーリーです。

・序盤から、東山春人が涙ながらな心情を吐露するようなシーンから始まり、途中でそれがぶつぎれます。

・その後、高校の始業式のようなシーンから始まり、そこで、東山春人が赴任してきます。

・東山春人自身は、女子高生に殺されることを願い高校教師となったわけですが、序盤からはその雰囲気はよくわかりません。

・パッと見として好感が持てるような風貌なので、生徒から好印象を受けますが、東山春人自体は、その目的を吐露し、そこでタイトルとなります。

・女子高生に殺されたいということを独白しながら展開をしていきますが、とはいえ、その願望とは別にさまざまな要素がブッこまれています。

・特に多重人格者が出てくるなど、設定がシンプルなように見えた序盤よりも、展開が進むごとに、だんだん複雑になっていきます。

・結末が「女子高生に殺される」ということでまとまるように思いますが、そんなことにサラッと描かれるわけではなく、複雑な展開が途中からはじまり、あからさまに複雑になります。

・とはいえ、その複雑さは、春人の目的遂行にとって、さほど問題ではなく「女子高生に殺される」願望だけが、本作の一つの目的でもあります。

・登場人物が多少多めであり、その登場人物の関係性が本作の面白さにもなります。

・春人が主人公ではありますが、実際にはそれ以外の要素が詰め込まれているので、その部分を楽しむ映画とも言えます。

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