【監督】佐久間紀佳
【出演】原田知世／田中圭／西野七瀬／横浜流星／奈緒／
【個人的評価】★★☆☆☆
【あらすじ】マンション「キウンクエ蔵前」に引っ越しをした主人公 菜奈と翔太の夫婦は晴れて結婚をする。住民会を通して船上ウェディングパーティを開催するが、そこで連続殺人事件が発生してしまう。
テレビドラマ版の延長としての再確認映画
・佐久間紀佳監督は、テレビドラマの演出家で、2021年「真犯人フラグ」2019年「あなたの番です」を手掛けています。
・原田知世は、「角川映画大型新人募集」で特別賞を受賞し、14歳で芸能界入りをしています。1983年『時をかける少女』で映画デビューをし、「角川三人娘（薬師丸ひろ子・渡辺典子・原田知世）」として人気となります。その後、『愛情物語』『天国にいちばん近い島』『早春物語』『私をスキーに連れてって』『彼女が水着にきがえたら』など多くの作品でヒットし、1990年以降は歌手活動も行っています。独特な雰囲気のある女優です。
・田中圭は、役者を志し、「トリビアの泉」の確認VTRの出演を経て、2008年『凍える鏡』で初の主演を務め、TV番組等で活躍している俳優です。
・本作の企画・原案は、テレビドラマ同様に秋元康がつとめています。
・テレビドラマ版は、「キウンクエ蔵前」の住人たちの間で起こる「交換殺人ゲーム」の物語ですが、本作では、舞台は、豪華客船となっており、ドラマ版とは異なるパラレルワールドの作品となっています。
・そのため、TV版では死んでしまった登場人物もシレっと登場しています。
・物語は、主人公 菜奈と翔太が結婚をし、豪華客船でそのパーティを開催するが、殺人事件が発生し、「キウンクエ蔵前」の住人たちの間で不穏な空気が流れていくストーリーです。
・そもそも、登場人物が非常に多いこともあり、理解をしていくには、テレビドラマ版を観ている方が良いです。
・テレビドラマ版を観ていない場合は、本作の前にテレビドラマ版を観ておくほうが良いです。
・どちらかといえば、本作は、「あなたの番です」のファンサービス的な作品ではあり、それを踏まえて作られている印象もあいります。
・原田知世がそれなりの年齢のそれなりの雰囲気の感じに見えます。
・CM等では、若い頃とほとんど変わらない風貌がありますが、本作ではむしろ年相応の雰囲気があります。
・さらに言えば、なんとなく瞳に輝きがないような気がします。そもそも本作の映画版にはやる気が無かったのかなぁという気もします。
・「スナックキヅツキ」と比べると、やはり本人が楽しんで演技をしているようには見えないところがあります。
・サメのシーンはさすがにコントかと思います。というか、コントです。
・ミステリー要素は、なんとなくご都合主義的なところがあるので、辻褄合わせ的な展開が多く、ちょっと退屈なところがあります。
・「理解してもらいたくて、言ってるんじゃねえんだよ」
・また、田中圭の演技は、こんなところでもある平常運転ですが、なんか似合わないところがあります。
・とっちらかった展開でもあるので、広くおすすめはできませんが、キャストが豪華でもあるので、テレビドラマ版の延長としての再確認映画かと思います。
・「って、この子が言ってます」
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