【監督】藤井道人
【出演】綾野剛/舘ひろし/尾野真千子/北村有起哉/市原隼人/磯村勇斗/菅田俊/康すおん/二ノ宮隆太郎/駿河太郎/岩松了/豊原功補/寺島しのぶ/
【あらすじ】舞台は、1999年。主人公 山本賢治は父親を覚せい剤で失う。ある日、柴咲組組長・柴崎博の危機を救ったことで、父子の契りを結びヤクザの世界に入る。
・藤井道人監督は、映画演出を学び、複数の短編映画を監督した後、伊坂幸太郎原作「オー!ファーザー」で長編デビューしています。2019年「新聞記者」で、日本アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞し、高い評価のある監督です。
・綾野剛は、「仮面ライダー555」で役者デビューをし、中野裕之監督の「全速力海岸」で主演にもなります。その後、2007年「Life」で長編映画初主演をし、音楽監督も兼任しています。2014年『そこのみにて光輝く』では、様々な賞を受賞し、『コウノドリ』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『64 -ロクヨン-』『怒り』『日本で一番悪い奴ら』など、話題となる作品に出演し、演技の幅を広げています。
・物語は、主人公がヤクザの世界に入り、そこで、自分の家族とヤクザのファミリーの形を描いたストーリーです。
・主題歌は、「FAMILIA」 millennium paradeとなっており、常田大希が中心となったグループです。
・常田大希は、「King Gnu」や「PERIMETRON」にも関わりがあり、多彩な才能で音楽シーンに関わっています。
・藤井道人監督の作風は、新聞記者の印象が大きいのですが、他の作品を見ると、やはり様々な種類の作品を手掛けているところもあり、本作では、ヤクザという世界を描きながらも、実際には、そのさきの「かぞく」ということを描いているように思えます。
・本作は、20年ほどの時間の 流れも描いており、それにより、世の中の流れが変わってしまったことでの悲哀も描かれているように思います。
・キーワードとして煙があり、「煙に巻いてきた人生」「狼煙をあげる人生」「煙たがられる人生」としてビジュアル的なテーマを取り入れられています。
・なお、藤井道人監督作品で、『デイアンドナイト』では風、『新聞記者』では落ち葉、『宇宙でいちばんあかるい屋根』では星を、メタファーとしているそうです。
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