【洋画】「ストックホルム・ケース〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ラースは何をしてもうまくいかない子悪党。ある日ストックホルムの銀行への強盗を計画するも、銀行に軟禁されるかのように包囲され、そのことで籠城をしていくも、人質との奇妙な信頼関係から思わぬ方向に計画が変わっていく。

ストックホルム・ケース (字幕/吹替)

普通の銀行強盗映画とは頃なる展開となっていき、それが、本作のキー

・ロバート・バドロー監督は、カナダの映画監督で、2002年「Dylanology」で映画監督デビューをし、その後多数の映画を制作してきています。

・イーサン・ホークは、1985年『エクスプロラーズ』で映画デビューをしますが、学業を優先し、俳優業を一時休業し、1989年「いまを生きる」で再度俳優業に復帰しています。『リアリティ・バイツ』『恋人までの距離』『カ』など印象的な役をこなし評判を得ています。ブロードウェイの舞台のデビューや小説家としても活躍し、2001年「チェルシーホテル」で映画監督デビューをしています。アクション俳優というわけではないのですが、意外と枯れた感じがよい役者となってきています。

・ストックホルム症候群の語源になった、1973年にスウェーデンのストックホルムで起きたノルマルム広場強盗事件を題材に描かれた作品です。

・物語は、銀行強盗をした主人公が、銀行に立て篭もる中で、人質と奇妙な信頼関係から計画が変わっていくストーリーです。

・序盤から主人公一味が銀行強盗をしますが、妙にチグハグなチームワークから計画自体もグダグダになってきます。

・主人公ラースに無計画感があるというところを強く感じますが、本作は、そういうことであるからこそ、成立していくところもあり、人質役のビアンカもその関わりに奇妙な信頼関係から協力関係となっていきます。

・中盤まではそんな強盗シーンが続きますが、徐々に人間関係が変わってくることで、普通の銀行強盗映画とは頃なる展開となっていき、それが、本作のキーとなります。

・結果的に銀行強盗は失敗に終わるのですが、ビアンカとラースの奇妙な関係がポイントで、終盤の伏線もキッチリ描かれているので、無軌道にみえるような行動でも、映画の演出としては、しっかりと計算された演出がされていることがわかります。

ストックホルム・ケース(字幕版)

 

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