【日本映画】「デイアンドナイト〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【原案】阿部進之介
【出演】阿部進之介//清原果耶//佐津川愛美//藤本涼//池端レイナ//淵上泰史//田中哲司/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 明石幸次は父が自殺したことで、実家に戻ってくる。大手企業の内部告発のために自殺した父は、その影響で、一家崩壊のような状況となっていた。

どこにも正義はあり、悪もまたどこにもあるということではあります

藤井道人監督は、映画演出を学び、複数の短編映画を監督した後、原作「オー!ファーザー」で長編デビューしています。2019年「新聞記者」で、日本アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞し、高い評価のある監督です。

阿部進之介は、2003年『仮面ライダー555』でデビューをし、その後、2003年「ラヴァーズ・キス」で映画初出演をしています。テレビや映画で活躍し、2019年『デイアンドナイト』では、長編映画初主演隣、企画と原案も携わっています。

山田孝之がプロデューサーとなっており「善悪問題」をテーマに考えた作品となっています。

物語は、主人公の父親が自殺したことで、故郷に戻ってくるが、父親の自殺理由が影響で、一家は崩壊しかかっていたが、児童養護施設のオーナーに出会い、次第に影響を受けていくストーリーです。

自動車メーカーの隠蔽問題が描かれ、そういった点では、「空飛ぶタイヤ」のような印象も受けますが、実際ものがたりの本質はそういう点ではなく、「善と悪」の関係を説いた内容です。また、わかりやすさという点では、「空飛ぶタイヤ」は水戸黄門的な明快さがあり、善悪を問われると、そこに明確な回答は用意されてはいます。

タイトルの「デイアンドナイト」からも、その点がわかるようになっており、善と悪、正義とはなど、テーマがしっかりとしています。

山田孝之プロデュースではありますが、かなりシリアスな内容であり、「勇者ヨシヒコ」のテイストで考えてはいけません。

自殺してしまった父親の理由とその大義を考えると、その正義がどこにあるのかというのは、どこにも正義はあり、悪もまたどこにもあるということではあります。

「善と悪は、どこからやってくるのか?」

物語は、骨太であり、映像も重みがあるために、ちょっとしんどい印象もありますが、たまにはこういう作品も良いのではと思います。

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