【監督】白石和彌
【原作】柚月裕子
【出演】松坂桃李/鈴木亮平/村上虹郎/西野七瀬/音尾琢真/早乙女太一/渋川清彦/毎熊克哉/筧美和子/青柳翔/斎藤工/中村梅雀/滝藤賢一/矢島健一/三宅弘城/宮崎美子/寺島進/宇梶剛士/かたせ梨乃/中村獅童/吉田鋼太郎/
【あらすじ】主人公 日岡は、暴力団組織を取り締まる捜査を行う刑事。3年前に先輩の伝説のマル暴刑事 大上とともに捜査をしたものの、抗争に巻き込まれて殺害された先輩の意思を継ぎ、暴力団と対立していく。
役所広司が演じた、圧倒的な存在感の大上は登場しないと思いますが、それを補うような多数の登場人物の個性的な面々がかなり期待できると思います
白石和彌監督は、助監督経験を経て、「ロストパラダイスイントーキョー」で長編デビューをし、その後、良作を作り続けている監督で、個人的に好きな監督の1人です。
松坂桃李は、2008年にオーディションでグランプリを受賞し、『FINEBOYS』専属モデルで芸能活動、その後、2009年『侍戦隊シンケンジャー』でテレビドラマ初主演をし、多数のテレビや映画に出演しています。
鈴木亮平は、大学で演劇サークルに入り、そこで役者の道を進むことを決断します。2006年『レガッタ~君といた永遠~』で俳優デビューをし、2007年『椿三十郎』で映画初出演をしています。その後、2014年のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの相手役を務め、2018年には、第57回NHK大河ドラマ『西郷どん』で大河ドラマ初出演にして初主演をしています。テレビや映画で活躍をし、存在感のある演技に定評があります。
村上虹郎は、父 村上淳、母 UAを持ち、2014年『2つ目の窓』で映画初出演で主演をしています。2015年『天使のナイフ』でテレビドラマ初主演をし、テレビや映画で活躍している俳優です。
物語は、広島の架空の都市で、警察とヤクザの争いを描いた作品で、本作は、前作から3年後の世界となっています。
前作では、役所広司演じる伝説の刑事 大上のインパクトが非常に強いながら、その影で徐々に成長してきた日岡が主人公となっています。
やはり、広島弁を使いながら、ヤクザの抗争を取り仕切る刑事という役どころは、前作の印象とは違い、凄みが効いていて大上を彷彿とします。
原作は、柚月裕子の小説となっており、本作は、映画用の完全オリジナルストーリーとなっています。
警察と暴力団組織、マスコミと警察内部の人間と、対立構造が複雑ながらも、とてもわかり易かった前作に続き、本作も、様々な人間が関わり合いながら、濃厚なストーリーが展開されるように思います。
役所広司が演じた、圧倒的な存在感の大上は登場しないと思いますが、それを補うような多数の登場人物の個性的な面々がかなり期待できると思います。