【日本映画】「ドロステのはてで僕ら〔2020〕」★★★★☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/酒井善史/角田貴志/中川晴樹//本多力/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 カトウは、カフェの店長をしている青年。カフェの2階に住んでいるカトウは自宅のパソコンとカフェのモニタが2分の先の世界が見えるという不思議な現象に遭遇する。

なんとなく「サマータイムマシンブルース」のような印象もあり、観ていて楽しいところはあります

山口淳太監督は、2004年にヨーロッパ企画に参加し、ミュージックビデオやドラマの監督を務めています。2020年「警視庁捜査資料管理室スペシャル~明石幸男、最後の3日間~」で監督を務めています。

土佐和成は、2004年にヨーロッパ企画に参加ししています。2006年「安楽椅子探偵 ON AIR」でテレビ出演をし、2009年「曲がれ!スプーン」で映画初出演をしています。

物語は、自宅とカフェのモニターに2分の時差が起こり、そのことで未来を知ることになったため、その現象からトラブルに巻き込まれていくストーリーです。

序盤は、自宅のiMacとカフェのモニターの画面ないで2分の違いが起こっていることに気がつき、2分先の未来の自分から2分後に起こることを教えてもらうことで、未来を覗き見ることになります。

徐々にキャラクタが増えてくることになりますが、しっかりと情報が整理されているのでキャラクターが増えてもある程度内容は理解できます。

感情移入することになる主人公のカトウが中心となり物語が進み、このために多数の登場人物もわかりやすくなっています。

ちょっと整理しないと難しい感じもする設定ですが、周囲のキャラクターがしっかりと説明してくれるので、このあたりの作り方は、丁寧です。

なんとなく「サマータイムマシンブルース」のような印象もあり、観ていて楽しいところはあります。

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物語としてはシチュエーション・コメディではありますが、撮影方法が特殊であり、ほぼワンカットにみえるような撮影がされています。

主人公が多少前向きではない点で、ちょっと他のキャラクターのノリと乖離してしまうところがあり、このあたりは残念です。

ドロステ効果とは、イメージの中にそのイメージと同じイメージがあり、それが永久に続いていくようなことであります。

鏡を2枚向かい合わせに置くことで、お互いのの見え方が永久に続いていく効果がそれとなります。

ビデオ撮影をした映像を流しているモニターを撮影し、その撮影した映像をさらに、モニターで映像しながら、その状態を録画するというようなことで、ドロステ効果を作り上げることができます。

終盤の展開まで、過去のやってきた伏線がしっかりと踏まえられており、撮影の際の時間軸がほぼ説得力のあるように見えるところは、本作のキーとなるところかと思います。

「カメラを止めるな」と似たような撮影トリックがあり、そのトリックのアイデアで描いていく作品ではあるので、初見は楽しめるのですが、2回目以降の鑑賞は確認作業とはなります。

ただし、その確認作業もしっかり整合性があるので、楽しめる点ではあります。

一番気になるのが、電源ケーブルではありますが、そもそも、そこに現実感を考えてしまうと、本作が楽しめなくなるので、そこは、考えないほうが良いです。

予告編

ドロステのはてで僕ら

ドロステのはてで僕ら

土佐和成, 藤谷理子, 石田剛太, 諏訪雅, 酒井善史, 中川晴樹, 角田貴志, 永野宗典, 本多力, 朝倉あき
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