【監督】デクスター・フレッチャー
【出演】タロン・エガートン/ジェイミー・ベル/リチャード・マッデン/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】イギリス出身の世界的ミュージシャン エルトンジョンの自伝的映画。親の愛を知らずに育った少年レジナルドは、音楽の才能に目覚め、エルトンジョンとして音楽活動を始める。
エルトンジョンを知っている人であれば、充分楽しめる内容
・デクスター・フレッチャー監督は、イギリスの監督で、2011年ワイルド・ビルで監督デビューをし、2018年には「ボヘミアン・ラプソディ」を制作しています。
・タロン・エガートンは、テレビの作品に出演後、2014年『キングスマン』で注目され、本作では歌唱力も認められて、エルトンジョン役として出演しています。
・本作は、エルトン・ジョン本人も製作総指揮に名を連ねています。
・物語は、エルトンジョンの自伝的内容で、音楽の才能を描く反面、その苦悩と困難を描いています。
・エルトン・ジョン自体は、「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」や「ロケット・マン」などの名曲を世に送り出し、グラミー賞を5度受賞したイギリス出身の世界的ミュージシャンであり、現在でも精力的に音楽活動を続けています。
・序盤は、エルトンジョンの少年時代が描かれますが、イギリス郊外の町で親の愛情に得られない生活だったために、のちの苦悩にもつながるような要素があります。
・レジナルドは、「エルトンジョン」という名前で音楽活動を始め、作詞家バーニー・トーピンとの出会いが描かれます。
・映画「ボヘミアン・ラプソディ」の印象もあり、このような伝記映画ものは、多少二番煎じ的な印象もありますが、「ボヘミアン・ラプソディ」とは異なり音楽だけに始終している物語ではありません。
・ミュージカル映画のような展開からドキュメンタリー映画に徐々に移行していくところもあり、エルトンジョンを知るにあたっての内容としては、問題なく観やすい内容となっています。
・エルトン・ジョンの名曲は多数ありますが、やはり権利上の問題で、何でもかんでもというところではありませんが、誰しもが知っているであろう曲を用意しているところで、幅広い人に観てもらえる内容かと思います。
・問題はやはり夢の要素と現実の要素が入り交じるところがあり、感情移入するようなところが弱いところはあります。
・「ボヘミアン・ラプソディ」のわかりやすさとヒット曲の数を考えると、多少劣るところはありますが、エルトンジョンを知っている人であれば、充分楽しめる内容となっています。