【洋画】「リアリティバイツ〔1993〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】/イーサン・ホーク//ベン・スティラー/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 リレイナは大学を総代で卒業をし、TV局の契約社員として働き始めるが、とあることで首になってしまう。無職となるも、大学時代の友人と共同生活を始める。

20年以上も前の作品とはいえ今の時代でも理解できるような内容

ベン・スティラー監督は、10歳から映画を撮り始め、大学を退学し、1986年『青葉屋』でデビューをし、1990年代にMTVで『ザ・ベン・スティラー・ショー』を持つようになる。その後数々の作品に出演と監督をしています。本作は、初監督作品となります。

ウィノナ・ライダーは、出生地であるミネソタ州ウィノナにちなんで名付けられています。1986年『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビューをし、「恋する人魚たち」「エイジオブイノセンス」「若草物語」などの作品で評価されましたが、2001年に窃盗事件を起こしています。

物語は、1990年代のいわゆるジェネレーションX・MTV世代とも呼ばれる人たちが、大学を卒業し、その後の社会生活を描いたストーリーです。

題名のリアリティ・バイツとは、「厳しい現実」という、現実が噛み付いてくるという意味のことばでもあります。

序盤は大学を卒業する4人の仲間から描かれます。

妙にざらついた手ぶれもある映像ですが、コレは映画の手法をとりつつも、作中でリレイナが映像制作するための素材という伏線になっています。

アメリカといえば、大学は入学はそれほど難しくなく、卒業までに多くのカリキュラムがあり、卒業の方が難しいと言われています。

日本はむしろその逆で入学までが大変ですが、その後卒業までは、多くの人がだいたい卒業できます。

そのため、アメリカではほとんど浪人生や予備校というものはなく、飛び級制度もあるので、さまざまな年齢の学生がいます。

そんなカレッジライフの最後の卒業式でリレイナは総代を務めます。

優秀で通った学生生活でしたが、仕事はTV局の契約社員となり、自身の映像作家の夢に近づくために社会人として生活をしていきます。

日本も同様に社会に出てからはさまざまな出来事や壁があり題名が表すように、20年以上も前の作品とはいえ今の時代でも理解できるような内容となっています。

音楽も、ザ・ナック、ビッグ・マウンテン、U2、レニー・クラヴィッツ、ダイナソーJr.、リサ・ローブ&ナイン・ストーリーズらの曲が多数使われており、MTV世代というべき、映像と音楽が非常によく調和した作品となっています。

グランジやMTVが流行した背景もありますが、カルチャーとしても古臭さはあまり感じないところもあります。

今では、多くの出演者が有名となっていますが、当時は、ウィノナ・ライダーが人気でもあり、イーサン・ホークはウィノナの呼びかけで出演に至っています。

イーサン・ホークもベン・スティラーもお互いに知らなかったところもあり、裏話として意外だったところがあります。

ウィノナ自身は、抜群の美しさでもありながら、本作では自然体なところもあり、今までと違った魅力があります。

終盤で着ているドレスにはちょっと注目です。

カルチャーとテーマがしっかりとしており、99分ながらも当時も今も通じる内容の物語だと思います。

予告編

リアリティー・バイツ (字幕版)

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