【アニメ】「ルパン三世 THE FIRST〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【声の出演】/浪川大輔//広瀬すず/
【個人的評価】

【あらすじ】ルパン一世が唯一盗み出すことに失敗した伝説のお宝「ブレッソンダイヤリー」の謎の挑むルパン一味だが、その背後にナチスドイツもその行方を追っていた。

ルパン三世 THE FIRST

アニメの表情とCGの表情には隔世の違い

・山崎総監督は、「スターウォーズ」「未知との遭遇」に影響を受け、映画でのミニチュア制作から、SFXやデジタル合成を担当するようになる。その後、2000年「ジュブナイル」で長編映画監督デビューをし、2005年「ALWAYS 三丁目の夕日」で高い評価を得ています。

・栗田貫一は、1983年に素人としてものまね大会に出場し、大賞を受賞する。その後、清水アキラ、コロッケ、ビジーフォーと並び「ものまね四天王」と称される。ルパン三世の初代声優 とは、栗田がルパンの声で留守番メッセージを吹き込んだところ、山田が「バカヤロー!俺がルパンだ!」と要件を入れたことで進行が生まれ、山田康雄の死去後は、演技自体に戸惑いがあり、しっかりと自信が持てるまでに時間がかかったと言われています。

・物語は、時代設定が1960年代後半となっており、その時代で、伝説の宝「ブレッソンダイヤリー」の謎をめぐるストーリーとなっています。

・キャッチコピーは、「さぁ、はじめようぜ。」「すべてを盗め。」

・サブタイトルの「THE FIRST」は、「3DCGルパンの初お披露目」「世界で一番になるんだ!という願い」や「ルパン一世にまつわる物語」という意味があるとのことです。

・本作は、原作の自信は、2019年に他界していますが、原作者が「フル3DCGによるルパン一味」を悲願ともしていたといい、エンディングにはメッセージが寄せられています。

・本作では、ブレッソンダイアリーの謎を追う、元孤児の少女 レティシアが登場しており、考古学が専門でルパンの追い求める宝に関わりを持ちます。声優は、広瀬すずが行っています。

・ブレッソンダイアリー自体の仕掛けはCGだからこそ納得できそうなところもあり、面白さはありますが、キャラクターのCGが良かったかどうかといえば、必然性はないのかもしれません。

・どうしてもCGの描き方がディズニーのそれに集約されている気もします。

・前半では、そのブレッソンダイヤリーの盗みと銭形や謎の組織との追いかけ合いとなり、まあ、アクション的にはいつものルパンです。

・後半は、ブレッソンダイヤリーの秘められた力が描かれていくのですが、CGで実写に近い背景や風景の分、過剰な力を描くところもやはり、実写に近い演出が必要になるわけで、このちぐはぐ感にモヤモヤしたところを感じます。

・いちいち説明セリフがあったりとシナリオにもモヤモヤを感じるところはあります。

・多分、いちいち感情がセリフになっているのでそう感じるのでしょう。

・最終的には、過去のルパンの良いところのオマージュと言えるようなまとめ方でもあり、それはそれでしょう。

・ルパンに愛情のある作者が作ったというよりも、普通にアクション活劇をCGで作りたかったという点が見え隠れし、実際ルパンである必然性もどうもモヤモヤした感があります。

・決して駄作ではないので十分楽しめますが、CGとアニメの違いを感じてしまうところはあります。

・確かにCGの表現力は高くなっているのですが、表情も「CGあるある」なところが本作に関わらず起こっているところでもあり、顔芸ではありますが、アニメの表情とCGの表情には隔世の違いがあるところがその原因かもしれません。

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