【日本映画】「こはく 〔2019〕」★★★☆☆【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】横尾初喜
【出演】/鶴田真由/石倉三郎//木内みどり/
【個人的評価】

【あらすじ】舞台は長崎。幼い頃に2人の子供を捨てて父親が姿を消す。弟の亮太は父が営んでいたガラス細工工場を引き継ぎ、兄の章一は定職に就くことなく暮らしていたが、ある日、町で父を見かける。

余韻と余白を残すような物語ですので、自身の境遇によって見方の変わる作品

横尾初喜監督は、映像の仕事に関わり、2008年に独立、2017年「ゆらり」で映画監督デビューをし、本作が2作目となります。なお、2015年「田沼旅館の奇跡」で知り合った遠藤久美子と結婚しています。

井浦新は、大学時代にスカウトされモデル「ARATA」として芸能界入りし、1998年には、独自のブランド「REVOLVER」を立ち上げています。1999年「ワンダフルライフ」で映画初主演をし、その後2002年『ピンポン』で人気を得ています。2005年には「メガネ男子」で「好きなメガネ男子」1位となっていまう。

ARATAから本名の井浦新にと改名した理由は、「を演じた役者の名前が、アルファベット表記でエンドロールに出ることは好ましくない」と考えたからと発言しています。

大橋彰は、椎名桔平の付き人運転手をしていたが、逃亡し、その後、2005年お笑いコンビ『タンバリン』を結成、コンビ解散後2010年に「」として活動し、認知される。

物語は、同監督作品「ゆらり」にも出演しており、本作は、準主役として出演しています

本作は、監督の幼少期における実体験が基となっており、撮影は横尾の出身地である長崎で行われています。

物語は、幼少時代に失踪した父親をめぐる、兄弟の物語となっており、父親に対する愛情や考え方を描いたストーリーです。

淡々と描かれていく物語ですが、ストーリーの中心は2人の兄弟となっており、父親への想いとともに、自身への父親としての考え方にも結びついていくところもあります。

家族間のつながりを描いている内容とはなりますが、観る側の視点によって、心に訴えてくるか、そうでないかの振れ方が変わってきます。

題名の「こはく」という点は、記憶の中の風景を切り取ったところからの名付けとも思われ、セピア色の記憶との対比であるとも見られます。

父親探しという点では、実際にピンと来る人は少ないのかもしれません。やはり、実体験としてのところがあったとしても、こういうつながりというところに、脚色を感じてしまうところはあり、これはやはり観る側の主観で印象が変わってしまうのは仕方のないところかもしれません。

亮太自身が父親になるということで、その考えがループするところもあり、淡々としたストーリーであるからこそ、そこに作られたメッセージは、それぞれ観る側によって印象が変わってしまうのは仕方のないところです。

余韻と余白を残すような物語ですので、自身の境遇によって見方の変わる作品です。

予告編

こはく

こはく

井浦新, 大橋彰, 遠藤久美子, 嶋田久作, 塩田みう, 寿大聡, 鶴田真由, 石倉三郎, 鶴見辰吾, 木内みどり
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