【監督】今泉力哉
【出演】田中圭/岡崎紗絵/志田彩良/松木エレナ/白鳥玉季/SUMIRE/新井郁/山下健二郎/斉藤陽一郎/清水ゆみ/唯野未歩子/五頭岳夫/新井郁/竹中涼乃/松崎未夢/大澤桂子/ともさかりえ/小市慢太郎/
【個人的評価】★★★☆☆
【あらすじ】主人公 夏目誠一は、独身で恋人もいない花屋を営んでいる。夏目は、恋人が「花」というくらい花が好きではあるが、様々な来店者を通じて、不器用な片思いを描いた物語。
田中圭と岡崎紗絵のプロモーションビデオと観ればなんの疑問も抱かないと思える作品
・今泉力哉監督は、映画専門学校 ENBUゼミナールの職員として、山下敦弘のワークショップアシスタントなどを経験。その傍ら、自主制作映画を作っていましたが、2010年の「たまの映画」で長編デビューをし、『パンとバスと2度目のハツコイ』などさまざまな映画を手掛けています。
・田中圭は、役者を志し、「トリビアの泉」の確認VTRの出演を経て、2008年『凍える鏡』で初の主演を務め、TV番組等で活躍している俳優です。
・物語は、mellowという古民家を改良した花屋を営む主人公が、様々な客を通じてえがかれる恋愛模様を描いたストーリーです。
・序盤から、mellowという花屋の雰囲気と主人公夏目のやんわりととした雰囲気が描かれます。
・そして近所のラーメン屋の店主も描かれますが、大きくは、この花屋とラーメン屋を中心に多くのキャラクターが登場する群像劇スタイルとなっています。
・群像劇というか、多数の小編を積み重ねた物語といったほうがよいかもしれません。
・mellowという花屋は実際にはかなり異端な花屋でもあり、様々な花が「一緒くた」に飾られたところがあり、これはこれで、雰囲気を描いたところでもあります。
・それぞれの恋愛模様は、多少特殊なところもあり、受け入れやすいかと言われれば、ちょっと違うかなぁと思うところもあります。
・そういったところが本作の魅力ではありますが、基本的に花屋mellowの雰囲気といい、夏目がモテモテなのは、わかりやすいところもあります。ちょっとご都合的な感じもありますが、田中圭のための田中圭のドラマとみることもできます。
・ラーメン屋については、これまたモヤモヤするところはあり、こんな女性店主のいるラーメン屋なら、もうちょっと繁盛しても良いかなぁとも思います。
・ただし、もうちょっと美観に気を使ったほうが良いのかもしれません。
・「ザ・ラーメン屋」的なテープルやカウンターではありますが、これだけステロタイプなラーメン屋もちょっとあざとい印象があります。
・そうした中、淡々とした展開が進むので、いまいち盛り上がりがつかめないところもあります。
・短編をまとめたような物語ではありますが、田中圭と岡崎紗絵のプロモーションビデオと観ればなんの疑問も抱かないと思える作品かと思います。