【日本映画】「Red〔2020〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/酒向芳/山本郁子/
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 村主塔子は、一流商社に務める夫と娘に恵まれ、何不自由のない生活をしていましたが、行き場のない思いを抱えていた。ある日、10年ぶりにかつての恋人 鞍田秋彦と出会い、気持ちを通わせていくが、彼にはある秘密があった。

Red

同僚の柄本佑の言動があってこその本作だったのかも

・三島有紀子監督は、ドキュメンタリー作品を企画・監督をしており、 谷崎潤一郎原作の『刺青 匂ひ月のごとく』で監督デビューをしています。

・夏帆は、小学校の頃にスカウトされ、CMあまりデビューをし、その後テレビやドラマに出演をし、2007年『天然コケッコー』で演技が評価され、数々の作品に出演を重ねている女優です。

・柄本佑は、父親がでもあり、高校在学中に応募したオーディションに合格し、俳優活動を開始します。2003年「美しい夏キリシマ」で映画初出演にして初主演となり、数々の作品に出演しています。2018年『きみの鳥はうたえる』が評価され、第92回キネマ旬報ベスト・テンと第73回毎日映画コンクールで主演男優賞を受賞しています。

・妻夫木聡は、高校生の頃からモデルなどで活躍し、1998年『すばらしい日々』でテレビドラマに初出演をし、2001年「ウォーターボーイズ」で映画初主演をしています。その後、映画とドラマに数多く出演し、2009年『天地人』でNHK大河ドラマの主演を演じています。主役から脇役までこなせる万能的で幅の広い俳優でもあります。

・物語は、結婚をし、子供もおり幸せな生活を送っていた主人公ではあったが、かつての恋人に再会をし、お互いに気持ちを通わせていくストーリーです。

・序盤は、塔子の家庭が描かれ、一戸建ての家で、旦那の親と同居している様子が描かれます。

・その後、塔子と秋彦が出会い、秋彦が塔子の言葉にならないような悩みを聞いていくうちに関係を深めていくことになりますが、秋彦自体にはあまり前向きになれない秘密があり、そのことが徐々にわかってきます。

・物語は、塔子の主観を中心に描かれていき、どことなく、満たされた日常のハズなのに、なにか物足りなさのある雰囲気がわかってきます。

・また、仕事場の同僚の小鷹からアプローチも受けますが、塔子自体の気持ちが秋彦に傾いていくところもあり、この部分は、あまり大きな要素ではありません。

・ただし、柄本佑演じる小鷹はやはりこういう、相手に興味を抱いていないようで、興味を持っている感じの人物はなかなか巧いところがあり、主役以上に魅力を感じてしまいます。

・夏帆自体に魅力があるかどうかは、個人の好みなのかもしれません。

・時間軸が多少前後するような展開でもありますが、さほど難しくはなく、塔子の視点で物語は描かれていきます。

・塔子と秋彦のラブシーンは描かれますが、意外と激しいながらも女性視点の印象で描かれていますので、全体像はあまり映さないラブシーンとなっています。

・夏帆の歯を食いしばるような表情が気になりますが、なかなか新鮮な感じも受けます。むしろ、肉体的な魅力を夏帆には感じないので、こういう描き方のほうが良かったのかと思います。

・また、秋彦演じる妻夫木聡は40歳となる年齢ですが、あまり年齢を感じさせないところがあります。

・秋彦にはとある事情があり、その部分に惹かれていくところもかと思いきや、意外とサラッとしているところもあり、物語の中心となっていかないところも良かったのかもしれません。

・意外と、恋愛物語から、難病ものに話がすり替わる作品をそういう方向に振り切らずに、しっかりと恋愛映画として留めたところは良かったのかもしれません。

・「じゃあさあ、お前なんで結婚したの?」

・結果的に不倫となる訳ですが、不倫が良いか悪いかは状況にもよるので、そのことが問題というよりも、人それぞれなところもあるので、その問題については、言及はしません。

・本作では、この主人公に深い感情移入を抱かなかったので、そういう感想になるのかもしれません。

・むしろ、同僚の柄本佑の言動があってこその本作だったのかもしれません。

Red

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悪人

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