【日本映画】「幸福な囚人〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 澤田は無口で不器用な会社員。うつ病の妻とともに暮らしているが、徐々に精神を病んでいってしまう。ある日会社の同僚に岸本という正反対の性格の男性が入社してきたことで澤田の性格も変わりはじめる。

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環境にイライラするところがありますので、精神的に行き詰まっているときに観るのはおすすめしません

・天野友二朗監督は、学生時代は医学の研究をしながらも、自主映画を作り始め、『自由を手にするその日まで』を完成させ、「カナザワ映画祭2017」で審査員特別賞受賞する。2019年『幸福な囚人』で長編商業映画でデビューをしています。

・山中アラタは、大阪出身の俳優で、2002年「ミスター・ルーキー」で俳優デビューをし、2019年「幸福な囚人」で初主演を演じています。

・児玉拓郎は、兵庫県の俳優で、2010年「戦闘少女 血の鉄仮面伝説」で俳優デビューをしています。テレビ、CM、映画と多くの作品で活躍しています。

・物語は、無口で不器用な主人公が、正反対の性格の男と出会い、徐々に考え方が変わっていくストーリーです。

・オープニングから、題字にインパクトがあり、ちょっと凄みを感じます。

・その後、心に突き刺さってくるようなBGMが流れながら状況説明のような場面がでてきますが、意味深な印象があります。

・そこから、オープニングのスタッフロールが出てきますが、更に意味深なイメージシーンが出てくることで、さらに状況が読めないところとなり、台所で説教されるシーンとなります。

・これらのつながりが後々つながって来るのかと思いますが、この流れの異質さには鬼気迫るところがあります。

・教育を行うシーンでも、地味に流れるBGMは、この作品の特徴でもあるかもしれません。

・一連の流れの関係性が見えないところで、一般企業のオフィス場面となり、ここで、主人公である澤田と岸本の物語がはじまります。

・女性の多い部署でもあり、業務時間中のトークが出てきますが、このカット割りが異常に多く、その上、異常な重苦しいところでもあり、こんな事務所イヤ的な感じ満載です。

・そんな異様な空気感が妙にジワジワきます。

・正直、部長ののらりくらりのかわし方はイラッとするのと、日和見とはこういうことなのだなぁとは思います、

・女性のお局的なところは、もうどうしようもなく、こんな環境で働くのは耐えられないですね。

・目配せや妙なパワハラといじめと陰口については非常にネガティブな感じで嫌な感じですね。

・書類の置く位置とか距離とか、くっそめんどくさいところがあります。

・とあるスーパーのシーンで周囲の人がケータイで無慈悲にも写真を撮っているシーンには異質なものを感じます。

・「お前が先手をうたねえからこうなるんだ。」

・「中途半端に優しい人のふりをするから、どっちからもすてられるんだよ。」

・ハンマーといい、主人公の顔のルックスイメージと言い、妙に「オールドボーイ〔2019〕」のようなイメージも受けます。

・また、随所描かれるイメージを見ていると岸本自体の存在を
どう捉えるかによって本作の糸口が見えてきます。

・さすがに要所要所で衝撃的なシーンがあり、残酷描写に耐性のない人にはおすすめできません。

・終盤の展開はもう「推して知るべし」ですが、なにかの映画の引用かとも思いますが、それはそれです。本作の筋道は監督の脚本でもあり、あくまでオリジナルではあります。

・「目が覚めた?私も覚めた。」

・会社の事務所での展開は、少々精神的にイライラするところがありますが、しっかりと結末ができており、そこそこ満足はしますが、やはりもっと違う方法で解決してほしかったところはあります。

・物語としては、主人公目線の作品でもあり、精神的な問題の内容ですが、その点もしっかりフォローされています。

・環境にイライラするところがありますので、精神的に行き詰まっているときに観るのはおすすめしません。

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