【洋画】「ボーダー 二つの世界〔2019〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】主人公 ティーナは、生まれつきの醜い容姿に悩まされながらも、スウェーデンの税関に勤め違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力で仕事をしていた。ある日、怪しい旅行者ヴォーレを入国検査するが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。それを期に、ヴォーレに何かを感じたティーナは、自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。

本作は、情報を一切知らずに見てもらったほうが良いのかもしれません

・アリ・アッバシ監督は、学生時代は建築を学んでいましたが、2007年に卒業後、デンマーク国立映画学校でさらに学び、2016年「Shelley」で監督デビューしています。

・本作は、監督2作目となり、第71回カンヌ国際映画祭ではある視点賞を受賞しています。

・エヴァ・メランデルは、スウェーデンの女優で、テレビドラマ等で活躍しています。

・本作では特殊メイクをした演技でもあり、大きな話題を読んでいます。

・物語は、とても優れた嗅覚を持つが容姿が醜いながらも税関の捜査官としてはたらいている主人公が、とある人と出会い、自らの生まれの秘密を知っていくストーリーです。

・序盤は、容姿がちょっと見にくい主人公が、税関での入国審査をチェックする仕事をしており、匂いで相手の悪事を見つけていくというとんでもなく特殊な能力を説明しています。

・が、この特殊な主人の描き方が本作のポイントで、この点をしっかりと理解しておくことが大事な要素となります。

・この容姿については、観ているうちに慣れますが、慣れないところは、この物語の進み具合です。

・とはいえ、本作は間違いなくネタバレ禁止とはなるわけで、そのネタバレ自体も、本作の一つの要素にしか過ぎないところです。

・中盤で、ある程度の説明がされますが、本作はほとんどの情報を見ずに鑑賞したほうが良いかもしれません。

・実際に本作は実話というわけではないのですが、とはいえ、かなり考えさせられるところもあります。

・ファンタジーであり、ミステリーであり、ラブロマンスでもあるまとめ方には、本作にかなりな野心的なものを感じます。

・マイノリティが抱える問題点と、その選ぶ道という点では、やはり自らの価値観も見直すほどのメッセージ性はあります。

・ネタバレしてしまうとおもしろさがなくなる作品は多いですが、ネタバレをしたその先の主張というところに、本作の真意があるように思います。

・非常に抽象的な説明となってしまいますが、本作は、情報を一切知らずに見てもらったほうが良いのかもしれません。

監督作品に興味のある人には間違いなく興味深く観られる作品かと思います。

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