【日本映画】「FOCUS〔1996〕」★★★★★【感想・レビュー】

作品紹介

【監督】
【出演】
【個人的評価】

【あらすじ】テレビディレクターの岩井は、盗聴マニアの特集として金村の取材を行う。盗聴器を仕掛けた車で取材を行っていた時に偶然拳銃の受け渡しの電話の声を受信してしまう。

[Focus]

短い時間の中で濃密で練られたシナリオは傑作

井坂聡の初監督映画作品。

主演は当時まだキャリアの浅かった、浅野忠信。

物語は、ドキュメンタリータッチの作品で、盗聴をテーマに二転三転する物語です。

73分という時間でダレ場なく、綿密に物語が作られています。

冒頭はドキュメンタリー番組の撮影を行なっている手法で、リアル感のある演出が光ります。

そのうちに盗聴マニアの主人公とTVディレクターの意見の違いが起こり、徐々にドキュメンタリーの枠を超えた演出に変わっていきます。

実際にこの収録内容が放送されたかどうかは描かれませんが、収録の裏側で起こったことが、ドキュメンタリーの枠組みを超えて動き始めます。

この展開の流れが見事。

「オフビートな演技」で浅野忠信の壊れゆく様が見事です。

独り言をつぶやく演技や迷いのある行動に凄さがあります。

結末は観た人のみが知る顛末であり、短い時間の中で濃密で練られたシナリオは傑作であります。


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