【洋画】「キラー・エリート〔1975〕」を観ての感想・レビュー

【監督】
【出演】/ギグ・ヤング/アーサー・ヒル
【個人的評価】

【あらすじ】主人公は暗殺結社 コムテグの腕利きエージェント マイク。仲間に裏切りに重傷を負うもリハビリから復帰、台湾の政治家をアメリカ国外へ脱出させる新しい任務につくが。

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艦上でのアクションでは、ペキンパーのお約束のようなアクションが見られます

・サム・ペキンパー監督は、バイオレンス映画やアクション映画の名作を数多く残している監督です。

・代表作としては『ゲッタウェイ』『ワイルドバンチ』『わらの犬』『ガルシアの首』『戦争のはらわた』などがあります。

・スローモーションや細かいカット割り多用する作風で、当時では斬新な作風でした。

・主演のジェームズ・カーンは、『ゴッドファーザー』のソニー役でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。

・本編ですが、ポスターイメージからもあるように、1975年当時のあるあるポスター感があり、内容もこのイメージに伴った内容です。

・バイオレンス映画を得意とするペキンパー監督の作品でもありますが、序盤の進行はちょっと遅いです。

・しかし、仲間に撃たれるという意外なところから、そのリハビリまではテンポよく、バイオレンス作品でもありながら、主人公がひどい目に合うという点は、当時としては珍しい展開だったと思います。

・とはいえ、このリハビリシーンに関してはかなり詳細に描いており、若干の物語の焦点からブレるような印象もあります。

・この狙いは、主人公の復習心の印象づけかと思われますが、あまり伝わらないような気もします。

・台湾の政治家を保護するという任務でありながら、襲ってくるのは、謎のニンジャでもあり、多少違和感を感じます。

・妙にハードボイルドな序盤から、忍者の登場で多少コミカル感があるのは否めません。

・本作は「ガルシアの首」と「戦争のはらわた」の間に制作された映画で、ペキンパー映画としては、かなり異色な作品となっています。

・いい意味で期待を裏切るような作品でもあり、中盤以降もどんどん裏切ってくれます。

・終盤の軍艦の墓場のような場所が最も興味深いところで、サイズ感が全然つかめなくなる「巨大建造物恐怖症」にはたまらない映像になっています。

・艦上でのアクションでは、ペキンパーのお約束のようなアクションが見られますが、やはり、不完全燃焼さがある印象です。

・2011年に同名で、というキャストで映画が制作されていますが、本作のリメイクでもなんでもありません。

・なお、今回の記事は、2011年版を借りようと思ったのですが、なぜか1975年版だったというオチとなります。作品を見る前に十分に確認したほうが良いと思います。

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